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結婚式1ヶ月前にコロナになった話。その2

隔離生活の10日が過ぎてもまだ少し軽い咳が残っていましたが、個人的にコロナで一番やられたな、と思うのはメンタルでした。

おそらくこれはコロナのせい、というよりは単純に身体が弱るとメンタルも弱るからだとは思うのですが、隔離期間中、色々なことを考えてはほぼ毎日泣いていました。

時には大好きなアーティストの新曲も聴いて泣くことも。
(もう嬉しくて泣いてるのか、悲しくて泣いてるのかすら自分で分からない)

隔離中、夫が「エンディングムービーのBGMこれにしたよ〜」と送ってきた曲も聞いては泣いていました。

「今こんな状態で約1ヶ月後、結婚式なんて本当にできるんだろうか」
「そもそも友達も来てくれるんだろうか」
「こんな感染者数の結婚式に、不安な中遠くから来てもらうのも申し訳ない」

そんなことばかり考えていました。

隔離生活が終わって普段の生活に戻りつつある中でも、日々のニュースを聞いては3日に1回くらいは泣いていて、準備も全く身が入らない日々…。

気持ちがふわふわしていて、やらなければいけないことはまだまだたくさんあるのに、ただ漠然として不安だけがずっと心に残っていた気がします。

そんなメソメソしてまた泣きそうになっていたある日、ふと今は亡き祖母が「大丈夫だよ」と言ってくれた気がしました。

祖母は私が大学時代に亡くなったのですが、私は今でも祖母に最後に会った時の姿を鮮明に思い出せるのです。

特別おばあちゃんっ子でもなかったのですが、実家のすぐ近くに住んでいたのもあり、小さい頃から可愛がってもらっていました。

小さな身体でマメに畑仕事をして、私が小さい頃は手作りのこんにゃくを作ってくれて、今でも私の中で祖母のこんにゃくが一番です。(こんにゃくイモからこんにゃくが作られるって、今では知らない人も多いのでは…?)

私も夫も、祖父母はすでに亡くなっているので直接晴れ姿を見せられないのは残念でしたが、逆に空の上からみんな揃って見守っていてくれるのだと思い、なんとか気力を取り戻して準備を進めていました。

しかしコロナ隔離明け1週間後、私はまた謎の喉の痛みに悩まされます…。

「え、もしかしてまたコロナ?この短期間に?それとも後遺症?」

とせっかく持ち直した気持ちがまたギリギリに。

お盆休みにも入るタイミングで病院にもいけず(そもそもまだ感染者数が多すぎて気軽に病院にも行けず)なんとなく手持ちの薬と漢方で凌ぎながら1週間ほどで喉の痛みは収まりました(なんだったんだ…あれは…)

しかし、式まで後2週間のタイミングで今度はお腹の調子が悪くなる始末…。

「普段から確かにお腹を壊しやすいけど…ここに来てこんなことある?」
「むしろ当日緊張とかでお腹痛くなったらどうしよう…」
と、また別の不安がひょっこり顔を出すことに……。

本当であれば式直前は花嫁美容のラストスパート。
私も最低限のことはしていましたが、歯のホワイトニングやヘアカラーなどは相変わらず感染者も減らなくて不安だったので諦めました。

ラスト2週間は『自分たちも親族もゲストも、とにかく無事に当日を迎えて欲しい』しか考えておらず、もう本番迎えられるだけで奇跡!と思っていました。

しかし、ちらつく台風の気配…。

「ええええええコロナに加えて台風の心配までするの!??無理でしょメンタル持たないでしょ!??」

と不安になり、台所の後わずかなキッチンペーパーでてるてる坊主を作ったら、帰ってきた夫に「ゴミかと思った」とゴミ扱いされる始末…(笑)

せっかく私のヘアゴムで可愛くしたのに!(笑)


「コロナの感染者が落ち着きますように。あと、台風は嫌ですが、暑過ぎても嫌なので程々でお願いします。」

と、いいとこ取りすぎますが、この頃はこうして毎晩祈るように寝ていました。

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