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廻めく2020年

2020年、

この年は間違いなく歴史に刻まれる年となった。

多くの方が亡くなり、

たくさんの希望が失われた。

「がんばれがんばれ!」

その言葉は

重く肩にのしかかり、

強いられたマスク生活の中で

ただでさえ息苦しいのに

心までが押しつぶされそうになる。

アナログな心は

より心を閉ざしただろう。

勝ち組と負け組のコントラストは極まり、

それが正解か間違いかに

常にマイクを突き立てられ

答えを求められているような気分になる。

いろんなため息が聞こえてきた。

さまざまな苛立ちの声が聞こえてきた。

歯を食いしばり、

ときには咽び泣いた。

なぜ涙が流れているのかすら分からない時もあった。

それでも、

まだ僕たちは生きている。

まだこの2020年を

surviveしている。

やがて新しい年がやってくる。

今年の新年はいつもと違う気がする。

いつもは忙しさにかまけて、

その毎日の連続の中ですぎていくのだ。

今年は違う気がする。

僕たちは新しい年を迎えようとしているのだ。

この2020年をsurviveして、

2021年にたどり着こうとしているのだ。


今年はみんなが頑張った年だ。

人類が共通の課題を前に

それをクリアしようと

それぞれの立場から

職場から

環境から

立ち向かったのだ。

愛しい方を亡くされた方も

希望をなくされた方も

みんなが頑張った年だ。

これをsurviveして、

新年という節目を

今くぐり抜けようとしている。

夜明けはきっとある。

もとの世界ではないかもしれないけれど

くぐり抜けた先は

きっと新しい光が差しているはずだ。

その光を見るまでは

まだへこたれるわけにはいかない。

ここまで踏ん張ったのだから。


そんなことを考えながら、

実家のベルリンへ向かう列車の中で

自分を鼓舞している。






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