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しなやかな生き方

私の活動の根底には、「自分の軸でしなやかに輝く人を増やしたい」という想いがあるのですが、
「しなやか」って具体的にはどういうこと?と聞いてくださった方がいたので、今日はそのことについて書こうと思います。

現在の私は、自分の価値観や意志に沿って、毎日をワクワクとした気持ちで自由に生きられていると感じています。でも、まさか自分がこんな生き方や働き方を選択するようになるとは、つい2年ほど前までの私には全く想像できませんでした。

元々の私は、「しなやかさ」とは対極の、ガチガチの強い自分であらねばと思って生きていたように思います。

プライドが高くて負けず嫌いで、とにかく人からすごいと言われたかった。でも要領がそんなに良い訳ではないので、人の2倍3倍努力することで補ってきました。例えば受験の時は体調崩しながらも毎日16時間ぐらい勉強したし、会社員で営業だった頃は、心を無にしてマシーンのように電話や訪問など、誰よりも行動量を追いました。
実際、勉強も仕事もやればやるほど結果は出たので、それが自分にとっての勝ちパターンとなり、自信に繋がったように思います。一方、常に心のどこかに焦りや苦しみがありました。

ある時、自分のこれまでのやり方が通用しない場面に直面しました。

出産後、息子が生後7ヶ月の時に転職し、これまで経験したことのない新しい職種に携わることになりました。環境も仕事内容も大きく変わり、新入社員のような気持ちでスタートを切ることに。最初は、ここで結果を出して昇進してやる!と息込んでいました。

しかし、圧倒的に時間がない。
会社側はそんな私の状況を察して、子供がいても安心して回せる仕事量や、知識がなくてもある程度できるポジションを与えてくれました。
しかしそれは私の望んでいたものではありませんでした。

すごく悔しかった。「本当の私は、もっとできるのに!」と。言葉を選ばずにいうと、その時の私はハンデを背負っているような気分でした。
そして子供といる時間と仕事の時間を完全に切り離して考えていたので、仕事で活躍したければ、子供との時間を削るしかなかった。保育園だけでなく夜はベビーシッターも利用しました。

しかし、果たしてこれは本当に自分が望む働き方なのだろうか?

すごく悩みました。
当時の会社はすごく条件が良く、ワーキングマザーにはもちろんのこと、こんなに従業員に優しい会社はないと断言できるぐらい、働き方の面では充実していました。

というか、そもそも私は完全に環境と条件でその会社を選んだため、実は仕事内容が合っていませんでした。

その時に、ある方の言葉が胸に刺さりました。
「人は毎日死に向かって生きている。使命とは、命を使うこと。自分が日々やっていることに、使命感を持って取り組んでいるか?」
その時の私の答えは、完全に「NO」
自分が本当に大切にしたいことを大切にするために、命を使いたい。心からそう思いました。

フリーランスという働き方を選んだことは、その時の私にとっては、とても良い選択だったと思います。
組織の中にいた時には、与えられた役割を全うし評価されたい、そのために歯を食いしばって頑張ってきました。今は、誰でもない自分のために生きている。私の関心事は、「仕事」や「家庭」といった断片ではなく、全てを包括した「私を生きること」となりました。私にとって、世界の見え方が変わった瞬間でした。

私の肩書であるライフクリエイターには、”働く”も”暮らす”も”学ぶ”も、上手にバランスを取るのではなく、むしろ全てを引っくるめた自分だけの人生を丸ごと楽しみ愛したい、という「等身大の自分で生きる」決意が込められています。

自分の中にある軸はぶれない強さを持ちながらも、ライフステージや取り巻く環境の変化に合わせて、自身も変化しながら美しく生きる。
そんな理想を掲げ、「しなやか」という言葉を使っています。

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