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保育の質は情報共有の質‼

3月にさくらしんまち保育園の小嶋さんに「外部に対してどう情報発信をしていくか」を話してもらったところ大好評だったので、再度登場してもらいました。今回は「園内での情報共有」がテーマです。

今回も小嶋さんならではのキャッチーな言葉がたくさん登場しました

単に「情報共有って大事ですよね、だからこんな風にやってます」という話ではなく、保育の質を高めることと情報共有の質を高めることがいかにつながっているかの解説から話が始まりました。「なぜ情報共有のあり方を見直したのか」という「Why(なぜ)」の部分を丁寧に説明してくれたわけです。

人の行動を促すためには「Why(なぜ)」「How(どうやって)」「What(何が)」の順で話すことが大切で、「何をするのか」ではなく「なぜするのか」を優先して伝えることで共感を生み人の行動を促すというゴールデンサークル理論がありますが、小嶋さんの話はまさにそれで、途中から小嶋さんのことがサイモンシネック氏に見えていました。笑

「なぜ情報共有のあり方を見直したのか。それは保育の質を向上させるため。」という明確な考え方が根本にあることを教わりました。今後自分たちも情報共有のあり方を見直していくんですが、このことを押さえた上で進めることが大切だと確認できたのはありがたかったです。

そして次のような言葉で説明が続いていきました。
「情報の洪水から先生を救え」
「係に発信力を、みんなに発信力を」
「非常勤の先生をエンパワーメントする」
「新入職員を暗闇から救い出す」
「ICTで書類が動き出す」

現場の課題にしっかりと目を向け、個々の課題に対してどう取り組んでいくかを悩んでこられた小嶋さんだからこその言葉の数々で、さくらしんまち保育園の取り組みの意味を今回の参加者全員が深く理解できたんじゃないかと思っています。

「Why」の説明の後は、「How(どうやって)」「What(何が)」の説明がありました。情報共有のために使用しているのはLINEWORKSで、それをどのような場面でどのように使用しているのかを具体的に説明してもらいました。さくらしんまち保育園では、全ての情報に全員がアクセスできるようにしているそうです。見るか見ないかはその人次第ですが、気になったときにはいつでもどこでも見ることができるようにしておくことが大切で、それがみんなの仕事に対するモチベーションにも大きく影響してくるとのこと。リーダー会議でどんなことが話されているのかも、さくらしんまち保育園ではオープンになっています。この情報共有の方法が全ての園に馴染むかどうかは分かりませんが、ここまで考えてそれぞれの園で必要な情報共有の方法を探していくことが大切なんでしょうね。

今回は情報共有が保育の質に大きく関係しているという話から始まったわけですが、ほんとにそうだよなーと思わされることばかりでした。子ども一人ひとりの育ちを把握し、必要な関わりをタイミングを逃すことなく行うためには、今その子がどんな状態かを把握しておく必要があります。しかも全ての職員が全ての子どもに関わるのが保育園なので、どの職員も全ての子どもの情報を把握しておく必要があります。これも大事な情報共有です。

子どもの主体的な活動を促すためには、職員も主体的に動いている環境であるべきです。そのためには必要なときに必要な情報にアクセスできる環境を作っておくことはかなり重要です。これも大事な情報共有です。

保護者と一緒に子どもに向き合っていくことも大事です。保護者に信頼してもらえるいい関係を築くためには、子どもの育ちを始めとした様々な情報をしっかりと伝えていくことが大切です。このもとになるのがスムーズな情報共有です。

「保育の質は情報共有の質」
シンプルだけどすごく考えさせれる言葉を小嶋さんからたくさん提示してもらい、情報共有の大切さをかなり深く考えることができました。今回参加されたみなさんがビジネスチャットの活用を検討してみます!と力強く話されていた様子を見ていて、今後いろんな保育園の情報共有が変わっていくんだろうと考えると嬉しくなりました。小嶋さんはもう自分は話すことはないと言われていましたが、違うテーマでもまた登場してもらいたいなーと勝手に考えています。笑

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