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「らしさ」とか曖昧なルールはやめませんか?


スマホ利用のルールを子どもたちが決める

ある小学校の話です。

その学校はスマホを持ってきてもよくて、子どもたちはLINEを使ったりゲームをしたりと自由に使っていました。でも学習に気持ちが向きにくい子がゲームに逃げてしまう傾向が見えてきたため、大人が子どもたちにスマホの利用について聞いてみたそうです。そうすると「自由に使えるんじゃなくて、ある程度の規制はあった方がいい」と意見が出てきたため、さっそく児童会で話し合ってもらい、ゲームをしてもいいルールは無しにして、LINEのみとする案を作り、その案を全校生徒で承認したという話を聞きました。

ちなみにこの話はその小学校に見学に行った人が廊下でスマホを使っていた子に聞いたところ、そのように説明してくれたそうです。

学校の服装も自由

その学校は服装も自由です。個々に必要な服装は違うため、室内でも厚着をしている子がいればTシャツの子もいます。帽子を被っている子がいたり、ピアスをつけている子もいたり。自分が学校生活を楽しく快適に送れるように、そのためにどんな服装が自分にとって一番いいかを考えた上で選んでいるように思いました。服装であれこれ縛られていないことで、そのことに対する不満はおそらくほとんどなくて、だからこそ余計なことに気をとられることなく学校の活動に集中できているようにも見えました。

かと思えばそうでない学校がたくさんあって・・・

かと思えば、『ジャンバーやコート、マフラー等は派手なものではなく小学生らしい(中学生らしい)ものとする』と指導する学校もあります。曖昧すぎますよね。自分が小学生や中学生だとして、この「らしい」は何が良くて何がダメなのかは絶対に判断できません。そもそもこの「らしい」に正解なんてないでしょう。誰かの正解は誰かの不正解、それが「らしい」の正しい解釈です。

こうやって曖昧で基準にもならないものをあたかも「基準」のように見せ、結局誰にも分からないから分かってそうな大人の判断に委ねさせ、当事者である子どもは思考停止してしまう。そんなつもりではないことくらい分かってますが、でも結果的にそのようになってしまっていることに気づくべきでしょう。

早く現状を変えましょう

この現状を変えるのは、まず大人が現状のおかしさを自覚して「改めよう」と声をあげること。そこからのスタートです。その後時間をかけて子どもたちの意識を変えていく、自分たちで決めていいんだと思えるようになるまでとにかく粘り強くそれを示していくことしかありません。

学校での服装について、学校の服装の決まりについて、そんなことを強く強く思った出来事があったので、少しだけ熱い思いを込めて書いてみました。笑

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