『ぐりとぐら』の挿絵画家、山脇 百合子
12月3日は、『ぐりとぐら』で知られる挿絵画家、山脇 百合子(1941年12月3日 - 2022年9月29日)が生まれた日。
姉は、『ぐりとぐら』の作者、中川李枝子。
『はじまりは愛着から』の挿絵を手がけ、『ぐりとぐら』以外にも『そらいろのたね』など数多くの絵本の生みの親として、またフランス語翻訳者として知られる。
1967年『ぐりとぐらのおきゃくさま』で厚生大臣賞受賞。2013年に菊池寛賞を受賞。他受賞多数。
東京府出身。東京都立西高等学校、上智大学外国語学部フランス語科卒。
高校三年の頃より童話の挿絵や絵本の仕事を多く手がけるようになる。20代前半で結婚、3児の母だった。
以下、福音館書店のwebサイトを引用しました。
子育て中のみなさんへのメッセージ
―「お母さん」って話しかけてきたら、話を聞いてあげて―
「私はね、自分が母親に育てられたようにしか、育て方がわからなかったの。
だから「勉強しなさい」とは言われたことはなかったから、私も夫も言わなかったし……。
子育てに、あまり欲がなかったのは良かったのかなと思います。
つくづく思うのは、子どもが「おかあさん」って話しかけてきたら、話を聞いてあげて、ということです。
前に電車の中で隣に座っていた子が「ねえ、お母さん」って話しかけたの。
私はそれを見て「どんなに面白いお話が聞けるんだろう」ってわくわくしたんだけど、お母さんが返事をしないばっかりに、その子は話をやめてしまった。
どんなに面白いお話があったかもしれないのに……、あのお話はどこに行ったのかしらって思うのよ。
でもね、色々と気を遣いながら子育てをしてるけれど、結局はみんなすくすくと立派に育ってるわよね。
だから、特別なことをしてあげるより、子どもたちをただかわいがるって、やっぱり大切かもしれないって思います。」
2022年9月29日死去。享年80歳。
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