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死者の声と生涯向き合った作家 〜辺見じゅん〜

皆様、いつもありがとうございます✨グリーンビューティ®専門家の青木恵と申します。

ここでは、貴族、王族、名を残した方々の生涯、成し得たことをアップしています。聖書にある「すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、さらに多く要求される」(『ルカによる福音書』12章48節)をベースにしています。

先人がどのような環境で生まれ、何を学び、どんなことを残したか、そんなことを書いていけたらいいなと思っています。火曜日・木曜日にまとめて投稿しています。該当する偉人がいない場合はお休みです。

長文につき、時間があるとき、興味がある方をご覧くださいね。

楽しんでいただけたら、嬉しいです。


7月26日は、歌人・ノンフィクション作家であった
辺見 じゅんが生まれた日。(1939年7月26日 - 2011年9月21日)

富山県中新川郡水橋町(現在の富山市)出身。

父は俳人で、
後に角川書店を創立する角川源義。

弟は、実業家で映画監督の角川春樹、
映画プロデューサーの角川歴彦。

幼い頃から父親の影響で和歌や俳句に親しんだ。

1961年、早稲田大学第二文学部史学専修を卒業。

1964年、清水真弓の名で私小説『花冷え』で作家デビュー。

後に辺見じゅんと名を改め、
私小説・民俗学的作品・ノンフィクションといった
様々なジャンルの作品を発表していく。

その後、取材で訪れた岡山で、
戦艦大和の乗組員であった息子の母親と出会い、
残された手紙を読んで深い感銘を受ける。

これを機に、残された兵士とその遺族の思いを
『男たちの大和』に込め、発表。

翌年には新田次郎文学賞を受賞した。

1985年、弟の春樹と共に「海の墓標委員会」を立ち上げ、
委員長に就任。
戦艦大和の沈没場所の特定と船体の発見を成功させた。

その後も、戦争をテーマとした作品を多く執筆。

1989年に発表した『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』では、
講談社ノンフィクション賞と大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。

一方で歌人としても活躍し、
1988年『闇の祝祭』で現代短歌女流賞を受賞。

2008年には、故郷の富山市で歌誌『弦』を創刊し、
代表に就任した。

2002年、出版社「幻戯書房」を設立し、社長に就任。

2010年、富山県に開設予定であった
「高志の国文学館」の館長に就任の内定となったが、
2011年9月21日、脳溢血のため東京都武蔵野市の自宅で死去。享年72。

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