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【In depth SUNDAY】 ホテルから生まれた香水

美は細部に宿るじゃないけど、ホテルのすごさは細部に顕れるのも事実。というわけで、日曜日は見逃してしまうような ”ホテルの小さなこと” に関する記事を書いています✨

いつもはホテルに焦点を当てた記事を書いているのですが、今回は少し目先を変えて、ホテルから誕生した香水の話を・・✨

フランスの香りメゾンであるアトリエコロンロレアル傘下で、日本でもいっとき取り扱いがあったのに残念ながら撤退してしまったブランド。

香料の濃度によって、オードパルファム・トワレ・コロンの順に淡くなっていきますが、このアトリエコロンは名前の通りコロンのエキスパート。しっかり深みがあるけど、淡い。それをとにかく細く長く香らせる。言うは易いけど、かなりすごいこと。

そのアトリエコロンの創設者が創業100周年を迎える、とあるホテルのために記念の香りを調香することに。”建物がまとう香り” を考えたとき、それまで長きに渡って調香してきた ”人間がまとうための香り” とは「根本的に違う」と悩んだそう。そんな風に思える次元がすごい。

ホテルに逗留して、そのホテルがくぐりぬけてきた100年の歴史に思いを馳せ、その造形美を隈なく観察。ホテルの美学をとことんまで考えぬいて誕生したのがムスク・インペリアル

一歩ホテルに入ると香りに迎えられてはいるけれど、とにかく淡く淡く、簡単には気づかれないようにしたんだとか。でも全ての客室にこの香りのキャンドルアメニティが置いてあって、パブリックエリアの香りに気づかなくとも、あっと言う間にホテルのシグネチャーセントとして認識されるように。

瞬く間に人気になったアメニティ、気に入ったゲストから売ってほしいという声が多数寄せられたことで商品に。

こういう、限られた特別な用途のためだったものが所望されて商品になるってなんだかとても素敵ですよね。それがホテル発とあっては、私にとってはたまらない😍 いつかこのホテルに泊まって、思う存分アメニティを堪能したい!

↓ こちらがムスクインペリアルを生み出した、バルセロナにあるマジェスティックホテル


・トップの写真は公式サイトのものを利用しています

新たな視点がもてたり、世界が広がったり、楽しい気持ちになりますように・・✨