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日本クラシックホテル巡り③ 蒲郡クラシックホテル

ホテル好きにはたまらないけど、いざ泊まるとなると躊躇もしちゃうクラシックホテル。それでもホテル好きの面子にかけて泊まらないわけにはいかない!そんなクラシックホテルを紹介しているシリーズです。

蒲郡クラシックホテル(1934年開業)

村上春樹さん著「土の中の彼女の小さな犬」(「中国行きのスローボート」におさめられた短編)が映画化されたとき八丈島ロイヤルホテルで撮影されたそうですが、お話自体はこのホテルに滞在中に着想したとも。

小説の冒頭シーンは、蒲郡クラシックのメインダイニングルームでの出来事と思って読んでも違和感ないけど、実際とは階数が微妙に違う。(でも実在するホテルが小説に登場するとき、階数が微妙に違うことってよくある・・)

おおもとは名古屋の繊維商社の何代目だったかが別邸を持っていた蒲郡の地に料理旅館常磐館をつくったのがはじまり。その旅館と渡り廊下で結ぶようにつくられた蒲郡ホテル。蒲郡市に渡ったものをプリンスホテルが買収。今は、こちらも浜松の料理旅館が発祥の呉竹荘がオーナーに変わって運営中。

私がまっさきに連想するのは村上春樹さんの物語だけど、ほかにも数々の映画やドラマのロケ地になっている言わずと知れた老舗ホテル✨ そして、雑誌に掲載されるときに必ずでてくる、メインダイニングの三角テーブル

とにかくそのテーブルに座りたくて、そこからの景色を自分の目で見てみたくて、プリンスホテル時代に一人旅で訪れました。

チェックインしてすぐバルコニーでお茶をして、最高の眺めにしばし没入。近くに住んでいるらしい母娘連れが隣でお茶していたのがとても優雅で、これまた絵になるお二人で✨ 竹島と優雅な母娘に挟まれて恍惚時間。

夜はバーへ。私が宿泊した日は貸切状態で、バーというより喫茶室という雰囲気だったけど、当時そんなに多くなかったであろう一人旅の女性を丁重に扱ってくださったことが印象的で。照明を落とした広い書斎みたいな空間に一人でいると、ヨーロッパにいるような錯覚に。

ドキドキの朝食時間は、何も言わずとも思い焦がれた三角テーブルに案内されて😍 今なら「この席に座りたくて泊まりにきたんです」と臆することなく伝えるところだけど、若かった私は澄ましたカオしてテーブルに着席。でもきっと、隠しきれない喜びの表情はバレていたはず😂

ただ、客室との相性がよくなかったのか、何かを感じてしまって一睡もせず。クラシックホテルと呼ばれる類のホテルが苦手になるきっかけになった滞在でもあったんだけど、あれから10年以上が経って思うのは「そういう体験をすることも含めてやっぱりホテルが好き!」ということ。

だから「また泊まりに行こう」と思うようになったし、次は六角堂でステーキを食べてみたいと旅の計画を練っているところ。

この記事を書くのに公式サイトを見ていると ”歴史を語るブログ” なるものを発見。私は(記事を投稿する時間に間に合わないから😅)読んでないけど、次の来訪までに読んでおくと滞在が何倍も楽しくなりそうだから、備忘も兼ねてリンクを貼っておきます✨


・トップの写真は公式サイトのものを利用しています

新たな視点がもてたり、世界が広がったり、楽しい気持ちになりますように・・✨