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ユニークなホテル⑩ 京都タワーホテル

ホテルに泊まるために生きていると言っても過言ではない私が、主観と独断で選ぶ、これぞユニーク!と思うホテル。

京都タワーホテル(1964年開業)

1964年に開催される夏季・東京オリンピックに間に合うようにと建てられた京都タワー。京都市は景観保持のため建物の高さ制限があるので、その上限ぎりぎりまでをビルにして、それより上にタワーをくっつけちゃったような斬新なデザイン(タワーは建物ではなく工作として扱って条例を突破)。

だけど東寺の塔より高いものを作らないという不文律がある京都に、こんなタワーを造っちゃうこと自体が賛否両論。というより著名な建築家や文化人は基本的に反対していたそうで(吉田五十八さん、丹下健三さん、志賀直哉さん、谷崎潤一郎さん、大原總一郎さん達に関しては撤去を要請する勧告文に署名したとか)。

この景観論争は「もう建ててしまったから」という理由で終わりを迎え、建物に入居していたデパートは東海道新幹線の開業日にあわせてオープン。

著名な建築家の反対は受けていたものの、この京都タワーを手がけた山田守さんだって日本武道館など数々の有名な建物を設計された有名な建築家の方✨

京都市の美観を考えて反対するのは理解できるけど、屋上にタワーを建てちゃうなんて例のないことを昭和の時代にやってのけたんだからすごいこと!なんでも東京タワーみたいに鉄骨の骨組みを使うんじゃなくて外郭の部分だけで全体を支えているとか。難しいことはよく分からないけど、とにかくビルの上に建てるための検証を建築構造学者に相談しての実現だったそう。

もちろんビルの屋上にタワーがついてることもユニークなんだけど、ホテル自体でもユニークなことをやっているんです!今やよくあるコンセプトルームなんだけど、その種類が半端ない😆

京都タワーのゆるキャラ、たわわちゃんのベッドカバーにカーテン・バスマットのたわわちゃんルームにはじまり、京阪バスの運転座席がある京阪バスルーム嵐電ルーム叡山電車ルーム京阪電車ルーム坂本ケーブルルームと京阪グループならではの系列交通ルームの目白押し。

地元とのコラボということで、京都市青少年科学センターが監修したという恐竜博士ルーム、京都出身の著者によるアニメとのコラボルームもあって、交通系だけにとどまらない。

でも!隠し球はまだあるんです!個人的にいちばん興味をひかれたのがTowork Room✨ なんでもTower × Work ってことで、ベッドのない客室があるんです!👀 京都駅が目の前のこの立地で2時間1500円!!

そして!そして!こちらも、もれなく企業コラボ✨ ニトリの家具でコーディネートしたお部屋とイケアの家具でコーディネートされたお部屋が選べます(トップの写真がイケアルーム)✨

今年の年末から来春にかけて客室を改装するらしく、まだまだコンセプトルームが生み出されるのでは⁈ と期待して次のリリースを待っています♡ 


・トップの写真は公式サイトのものを利用しています

新たな視点がもてたり、世界が広がったり、楽しい気持ちになりますように・・✨