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唯物史観について

こんにちは。映像作家で小説家の榊正宗です。

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サイゼリヤにて糖質制限しばりで、野菜と肉をバク食いしてみました。現在ダイエットは上手くいってるのですが、カロリー制限が良かったのか、糖質制限が良かったのか分からないんですよね。こんにゃくを大量に食べても痩せるのは確実ですが、肉をたくさん食べて痩せるのはどうしても信じられないのですよね。なので、ちょっと実験してみたいと思います。まあ、1日くらいだと誤差の範囲ですが、明日の体重やいかに!乞うご期待!

さて、今日のテーマは「唯物史観について」です。マルクスの資本論に出てくる言葉ですが、そこまで詳しくないので調べてみました。

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🔳唯物史観とは

唯物史観とは、「唯物論的歴史観」の略であり、史的唯物論と同じ意味だそうです。うん、分からん(笑)

19世紀にカール・マルクスの唱えた歴史観ですが、その内容は、人間社会にも自然と同じ様に客観的な法則があって、無階級社会から階級社会へ、階級社会から無階級社会へと、生産力の発展に照応して生産関係が移行していくとする歴史発展観だそうです。って分からんなぁ(笑)。

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↑革命というのが気になりますが、だいたいこんなイメージのようです。

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唯物史観においては、生産関係という用語が重要になってきます。この言葉は、宮崎駿監督が映画化する作品のモチーフになった(原作ではなく参考)「君たちはどう生きるか」という作品にも出てきます。そのため「君たちはどう生きるか」は、マルクス主義を子供に教えるための入門書だと言われています。宮崎監督もソ連崩壊で、共産主義とは距離を置いたと思ってましたが、最新作はマルクス主義の冒険ファンタジーになるのでしょうか……(新作は冒険ファンタジーであることを鈴木敏夫さんが公言されています)

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「君たちはどう生きるか」では、主人公のコペル少年が生産関係を独自に発見するエピソードが出てきます。

「君たちはどう生きるか」は子供向けの本なので、子供を共産主義に勧誘するようなダイレクトな表現は出てきません。しかし、さりげなく、ナポレオンの美談を出して、戦う必要性(つまり革命を起こす必要性)を書いてたりもします。油断ならない本ですね(笑)いや、普通に良いこともたくさん書いてあるんですけどね。

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🔳生産関係とは

《社会の物質的生産諸力は、その発展がある段階にたっすると、いままでそれがそのなかで動いてきた既存の生産諸関係、あるいはその法的表現にすぎない所有諸関係と矛盾するようになる。これらの諸関係は、生産諸力の発展諸形態からその桎梏へと一変する。このとき社会革命の時期がはじまるのである。経済的基礎の変化につれて、巨大な上部構造全体が、徐々にせよ急激にせよ、くつがえる。》

↑何言ってるかさっぱりわかりませんよね。これは要するに、子供の服みたいなものです。成長すると新しい服が必要になるように、生産関係も入れ替える必要があると言ってます。

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自動車をつくることを考えてみましょう。様々な部品、設計図、部品の原料、販売といろいろな人が複雑に絡み合って、やっと自動車という製品になりますよね。この結びつきってよく考えるとあんまり計画的じゃないですよね。自然にいろいろな生産が結びついて大きな製品になる感じしませんか?それが生産関係です。社会において生産関係と呼べる仕組みが存在することは、否定しようありません。ところが、唯物史観では生産関係はやがて破綻すると言っています。生産力の発展にともない、逆に制約が生じて、総入れ替えが必要になると唯物史観では考えられているんですね。

制約が出たときの総入れ替えとは、分かりやすく言えば革命のことです。「革命は科学的な分析において必然である」とマルクスは考えていたんですね。

たしかに、生産関係に限界がくることはなんとなく想像が出来ます。しかし、革命が必然というのはちょっとよくわかりません。これは、現在のマルクス主義の分析では、「単に過去ではそうだったとマルクスが考えていた」というか、「ヨーロッパの一部の国ではそうだったという分析をマルクスがまとめた」レベルでしか無いと考えられています。

現在、我々の社会では、生産関係はあきらかに革命無しでアップデートされていますよね。下請けとの取引に限界がきて革命が起きたという話は聞いたことがありません。

実は革命は起きてるんです。現代に置き換えれば、イノベーションという技術革命こそが生産関係の発展に寄与していることは明白です。しかし、当時はまだ明確にイノベーションが経済学としてとりあげられることは無かったので、限界は革命でしか突破できないとマルクスは書いてしまったんですね。

資本主義 → 社会主義 → 共産主義

歴史に当てはめて未来を予測すると、このような生産関係の変化があるとマルクスは考えていました。

そして、マルクス主義を信じる人によって、社会主義まではなんとか実現しました。

ところが、ここに大きなトリックというか欠陥がありました。

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🔳唯物史観における社会主義とは

レーニンは1917年に出版された『国家と革命』で、「革命後の体制はプロレタリアート独裁期を経て社会主義へと移行し、さらに共産主義へと発展する」と書いています。

マルクス唯物史観における社会主義の定義をレーニンは独裁期であると解釈したようです。プロレタリアート(労働者)といえども、独裁者になれば、支配体制を維持しますよね。その後、どうやって、共産主義革命を受け入れて、政府の活動がほとんどない共産主義の状態にもっていこうとしたのかとても疑問です。

(※独裁期という言葉はマルクスも使っていますが、確立したのはレーニンだと言われています)

つまり、「社会主義とは独裁期である」と明確に解釈をした時点で、次に来る共産主義は、資本主義だけでなく、社会主義にとっても、敵になったのです。支配者からすれば、革命なんかおこされたら、たまったものじゃないですからね。

よく、共産主義は理想主義だから無理だったという言われ方をしますが、そうではなく、そもそも、支配者に対して革命がくると予言されているので、いつでも潰せる状態だったのです。

社会主義では人が怠けるという面も確かにありますが、「革命を起こさないように生かさず殺さずで貧乏かつ力を持たないままにされた」事こそが、社会主義が崩壊し共産主義革命が起きなかった主要因だとわたしは思います。

我々西側諸国である日本においては、共産主義という言葉に悪いイメージを持つ人も多いかと思います。しかし実際は、マルクスが安易に革命を予言したことで、支配者側から革命が起きないように対策をされただけなのかもしれません。

社会主義を独裁期とレーニンが定義したことが最大の失敗だったと思います。

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🔳未来の共産主義

社会主義者からも資本主義者からも警戒されていた「共産主義革命を起こすであろう貧乏な人民達」ですが、今の時代において、彼らにチャンスが少しだけ出てきています。

ひとつは、オープンソースなど利益を出さずに開発・運営しているプロジェクトの存在です。これは、かなり共産主義的だと言えると思います。

つぎに、ビットコインなどの、政府を通さない通貨です。これも、共産主義に使えそうなツールです。というか、いまの資本主義では投機的すぎて、つかえたものではありません。むしろ、儲けないという前提じゃないと使えない通貨システムです。

クラウドファンディングという仕組みは説明不要なレベルで共産主義的な生産手段ですよね。資本を集めるのが難しい共産主義においては、必須の資金集め手法だと思います。

共産主義社会の国民の生活は、仮想通貨市場経済+ベーシックインカムが良いと思います。ベーシックインカムは社会の総生産量から逆算して、社会が生み出した利益を還元する形で仮想通貨上で管理すれば、理論上絶対に破綻しません。(すべての国民が仮想通貨を使ってる前提ではありますが)

全社会リソースのオープンソース化、全通貨の暗号通貨化、そして、政府の政策を税金ではなく、クラドファンディングの資金で実施。さらに、生活はベーシックインカムで保証する。この4つの仕組みで国家を建設すれば、国家は権力を持たない共産主義的な共同体国家となるかもしれません。

まあ、これは私のたんなる妄想ですが、ここまでいくと、共産主義どころか消費者主義ではないかと思います。いまでもすでに、モノを作っている生産者よりも、ゲーム実況など「本来なら消費行動のはずの活動」でサラリーマン(つまり労働者)よりも稼ぐYoutuberが出てきていますよね。彼らは新しい時代の革命児です。つまり、消費者主義者と言えるのではないでしょうか。

マルクスの唯物史観は革命を予言したために、時の支配者たちに「理想郷となるはずの共産主義の到来」を阻止されました。

しかし、技術革命という最後のチャンスを越えた先には未来の共産主義……もとい、共産主義を更に進めた消費者主義の時代が来るかもしれません。もし、日本で消費者主義革命がおきて新しい国家体制が生まれて大統領選挙をすることになったら、ひろゆき氏あたりが選ばれるかもしれませんね。(日本で大統領という言葉をつかうと、ちょっと怒られそうですが、あくまで妄想ですよ)

今日は、「唯物史観について」調べてみました。後半は妄想の垂れ流しでしたが、もしお役に立てましたらポチッと💗マークお願いします!普通の日記という地味なタイトルのマガジンですが、知的好奇心を刺激するテーマで、毎日更新していますので、過去ログもぜひ御覧ください。

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