PIXARのオープニングに出てくるランプのモデルとも言われているアングルポイズもブランド名が通り名になっているけれど、デザイナーはジョージ・カワーダインという人。

日本の家の照明は明るすぎるのかもしれない。そんなことを『ストーリーのある50の名作照明案内』を読んでいたら思った。

そもそも部屋全体を明るくする日本の照明と違い、北欧の照明は間接照明で柔らかい光を産むことに苦心している。彼らは電球の光が放つ直接的な眩しさをグレアと呼び、グレアを排除する設計を基本としてきた。

今でもろうそくの灯りでリラックスしながら語り合うヒュッゲ(=心地よい、いい雰囲気)な時間、空間を大切にしていて、スカンジナビアの一人当たりろうそく使用量は日本の150倍なんだそうな。

そんな文化の違いを紹介しつつ、著名な照明をデザイナーのエピソードとともに紹介しているのがこの本。

ちょっとややこしいのだけど、あの有名なPHシリーズ、製造しているブランドがルイス・ポールセンで、デザイナーがポール・ヘニングセン、なのである。これ照明によってブランド名の方が立っているパターンと、デザイナー名の方が立っている場合と、物によって全然異なるので、デザイナー名だと思っていたものがブランド名だったなんてこともしばしば起きる。


アングルポイズもブランド名が通り名になっているけれど、デザイナーはジョージ・カワーダインという人。

このランプ、PIXARのオープニングに出てくるランプのモデルとも言われている。正確には、PIXARのオープニングに出てくるのは、昔ジョン・ラセターが作った短編に出てくるルクソーJrという電気スタンドのキャラクターなのだけど、そのキャラクターはこの電気スタンドをもとに作られている。



1986年にここまでCGで出来ていたのね、という結構驚きの作品。

ちなみにこのランプ、ロアルド・ダールの博物館のための巨大な特注品を3本作っていて、そのうちの1本はオークションに出されてティム・バートンが落札した、なんていうエピソードもあるらしい。

その後評判になり一般への製造販売も始まったらしい。

この思ってたよりでっかい感じは必見。



自分の好きなことを表明すると、気の合う仲間が集まってくるらしい。とりあえず、読んでくれた人に感謝、スキ押してくれた人に大感謝、あなたのスキが次を書くモチベーションです。サポートはいわゆる投げ銭。noteの会員じゃなくてもできるらしい。そんな奇特な人には超大感謝&幸せを祈ります。