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ストックホルムの渋滞を解決させたアイデアが照明になったんだってさ

デザインという言葉は日本に誤って輸入されているという話があって、本来デザインとは意匠のことではなく、課題解決のための設計なんだと。だから海外のデザインスクールの人とかに私は絵が苦手だから、、、みたいな事いうとデザインと関係なくね??何言ってんの??みたいな反応されるんだとか。

(この辺の話は各務太郎さんの『デザイン思考の先を行くもの』がめちゃおもろい)

デザイン思考とかが注目されてきているのも、あくまでも課題解決=デザイン、という文脈においてなんだけど、日本だと未だにデザイン=表面的な意匠、の話だという認識が根強い。一度受容された言葉の認識を変えるというのは本当に難しいよな、とも思う。

そんなことを考えながらこれまた照明の本を読んでいたら、上記の話を体現したような照明が出てきた。それが、ピート・ハインがデザインしたスーパーエッグという照明。

この照明のモチーフは彼が発明した「スーパー楕円」にある。
「スーパー楕円」ってなんじゃいって感じなんだけど、1950年代ストックホルムの中心地センゲル広場は慢性的な交通渋滞に悩まされていて、行政はこの問題の解決をピート・ハインに依頼した。そこで、ハインが提示した解決策が「スーパー楕円」で、この曲線によって自動車のハンドリングがスムーズになり渋滞が解消したというお話。社会課題を解決するために編み出された「スーパー楕円」のフォルムが照明に活かされたのがこれというわけ。

面白いよなぁ。

それにしても、スーパー楕円という少々ダサめの名称がジワる。

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