目が覚める

得体の知れない恐怖にかられ、眠気が何処かへ逃げ出してしまう。そんな朝はいつも決まって異様に目覚めが早い。

また始まった今日の日に、世界を照らす太陽のその中に、まだ存在している事。それがたまらなく恐ろしい事であると告げるような、根拠すら無いうっすらとした確信が、首の後ろでヒリヒリと起きてしまった自分を責める。
焦がれるような確信を連れた、同じくらいうっすらした安堵に、音もなく全身を包まれながら。

~

息白い空

濡れる頬

見やる思いに

映す温度も



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