笑う時は共に、

息が出来ていないのだと、その時になって初めて気がついた
何かを無くしたような気持ちが、身体の真ん中あたりでいつも燻っている。そんな言い様も無く居心地の悪い感覚が僕を、ずっと捉えていた。

ただ、、、。肌を刺す風が胸の奥底までも染みるように痛くて、声にもならない叫びを吐いて、思わず見上げた空いっぱいに満ちて溢れる光の粒が、少しだけ…怖いくらいに眩し過ぎる。そんな、、当たり前の風景は変わらずそこに有ったりはしたけれど。
実際に何かを失った訳じゃ無かったし、一般的に言って大きな問題を抱えいる訳でも無かった。

全くに何も無かった。と言えば嘘かもしれないけれど……普通の人からして、大した事は何も起こってはいなかった。
いつものことだと必死に自分を騙していたらしい。

~

死にたい気持ちの理由と意味を、何より知ってる筈だった。空腹睡眠そして休養、現実世界で自分を縛る、重たいものを捨てればいいと。それでいんだと知っていた。知ってるつもりでいただけだった。

一瞬先も見えない今日で、限界をただそのままにして、抱えてどこまで行けるのだろう?
人は弱い。きっと誰だとしても、多分同じだ。
一人で生きる強さが欲しくて、誰か隣にいて欲しい。一見矛盾な言葉だけれど、何より真理に近いとそんな気もする。

泣きたい夜ならそれでいい。自分を騙して責め立てるより、笑って赦してやればいい。

世界で一番大切なのだと、自分を撫でて、、、やるといい。

~

それでも明日を、信じたいから。

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