炎夏

青だけをただ映した空が

纏わるような空気を落とす。

まるで

いつの間にか終わっていた世界から

自分だけが何も知らないまま

たったひとり取り残された。

そんな、果てしも無い自由にも

どこか良く似た感覚を

端に孕んだ太陽が

音もなく影もなく

全部全部を包んでいた。

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