思い込み

君はもうこない
だから僕はひとり
君とよく来た
公園をあるいた

あそこで転んで
痛そうな顔をしてた
子どもの姿も
強い子だからって
立ち上がれって
応援してたきみの姿も
僕は鮮明に覚えてるよ

別れたわけじゃない
付き合ってたわけじゃない
でも
僕の心には
ぽっかり

きみに告白しようと
腰かけたベンチ
話がまとまらず
焦る僕

君の肩が僕の肩に触れる
甘いかおり
チョコのよう

付き合ったわけじゃないけど
僕は君が
特別だといいたい
言葉が喉に引っ掛かって
練習したあの台詞が出てこない

もう君は
こんな弱い僕に会ってなんかくれない

そんなとき
ポケットが震えた

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