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体験記事「第9回京都平安ロータリークラブ杯フロアバレーボール大会」

2023年9月17日(日)に京都市障害者スポーツセンター体育館で行われた第9回京都平安ロータリークラブ杯フロアバレーボール大会に参加してきました。

京都平安ロータリークラブ主催の大会

この大会は名前の通り、京都平安ロータリークラブさん主催の大会です。

第1回にも参加させていただいたのですが、その当時は各地区リーグやその勝者が毎年5月に集まる日本一決定戦、毎年3月に愛知県体育館で開催されるオープン大会のエンジェルカップくらいしか大会がなく、新しい大会が生まれ、しかも京都平安ロータリークラブさんの主催で無料でお弁当まで食べれてありがたかった思い出が浮かんできます。ロータリークラブの会員さんがフロアバレーボールを体験するコーナーもありました。

話を聞いてみると京都フロアバレーボール協会の方と京都平安ロータリークラブ会員さんが飲み屋で偶然出会い、生まれた大会だったそうです。

なので会場にも京都平安ロータリークラブの旗が高々と掲げられています。開会式には京都副市長さんが来賓に来られ、あいさつされています。

(画像は記者撮影より)

なんせフロアバレーボールの試合に参加できる機会を、しかも無料で、いただけることはありがたい限りです。

今後ともよろしくお願いいたします。

過去の大会については京都平安ロータリークラブさんや京都府視覚障害者協会さんのホームページで紹介されています。

過去の大会の試合動画もYouTubeにアップされています。

各地から5チームが集結

今回の参加チームは以下の5チームでした。

Eight Beatエイトビート(東京都)
OSG オーエスジー(大阪府)
CITRUSシトラス広島(広島県)
・スーパーモンキーズ(京都府)
・ハピネス京都(京都府)

Eight Beatは関東地区から、CITRUS広島は中国地区からと近畿以外の各地区からもフロアバレーボールチームが集まりました。またハピネス京都には神奈川のライトセンター球技クラブから助っ人が参加されていました。

今回の対戦方法は5チーム総当たりで、1セット15点の2セットマッチでした。1日で5試合を行うので試合がどんどん回っていきます。

試合経過について

第1試合
Aコート:○ハピネス京都 ー OSG●
Bコート:○CITRUS広島 ー スーパーモンキーズ●
第2試合
Aコート:●Eight Beat ー ハピネス京都○
Bコート:○OSG ー CITRUS広島●
第3試合
Aコート:○スーパーモンキーズ ー Eight Beat●
Bコート:○ハピネス京都 ー CITRUS広島●
第4試合
Aコート:○OSG ー スーパーモンキーズ●
Bコート:●CITRUS広島 ー Eight Beat○
第5試合
Aコート:○ハピネス京都 ー スーパーモンキーズ●
Bコート:○OSG ー Eight Beat●

セットカウントが1ー1の試合もありましたが、試合時間の関係で3セット目は行われず、総得点数の多いチームが勝ちとなります。

今大会の試合動画がYouTubeにアップされていたので掲載します。

第1試合

Aコート(ハピネス京都 ー OSG)

Bコート(CITRUS広島 ー スーパーモンキーズ)

第2試合

Aコート(Eight Beat ー ハピネス京都)

Bコート 第2試合(OSG ー CITRUS広島)

第3試合

Aコート(スーパーモンキーズ ー Eight Beat)

Bコート(ハピネス京都 ー CITRUS広島)

第4試合

Aコート(OSG ー スーパーモンキーズ)

Bコート(CITRUS広島 ー Eight Beat)

第5試合

Aコート(ハピネス京都ースーパーモンキーズ)

Bコート(OSG ー Eight Beat)

全勝したハピネス京都が優勝、ハピネス京都とはセットカウント1ー1でしたが、総得点で敗れたOSGが準優勝となりました。また各チーム1名に敢闘賞が贈られました。

個人的な反省

僕自身にとっては久しぶり体育館の同じフロア内に2コートある試合…試合開始直後は、隣の試合と音や声が入り乱れ、全然聞こえません泣。コロナ禍からのブランク明けなので、「以前のように音が聴こえるようにはならないのか…」なんて悲観していましたが、1試合目の1セット後半には慣れてきました。気持ちが落ち着けば意外と聴こえるものですね。

ただ僕たちのチームは立ち上がりが悪く、1セット目を落としてしまいます。2セット目は取りましたが、得点差で負けてしまいました。

2試合目、3試合目と続いていきますが、僕自身は得意技の速攻が決まったり、前回の日本一決定戦から練習していた前衛でブロックの手先を狙われたときの対応が上手くいったのが収穫です。

ただ速攻も含めてアタックのコースをもっと角度をつけて打ち分けることや、空過によるアタックミスを恐れずに強く振り抜くことが反省です。後半戦は脚の疲労からのアタックミスが目立ったので…走ってスタミナと筋力を取り戻さないといけませんね。

各チームとの交流

同じ近畿地区だけでなく、関東から来られた皆さんもたいてい知り合いなのでいろいろとお話しさせていただきました。

CITRUS広島には、盲学校の生徒さんもいて、前衛同士として速攻のやり方や前衛を起点にしたせめかたなどお話しさせてもらいました。

盲学校のフロアバレーボール全国大会はあるのですが、どこも指導者不足に悩んでいると聞きます。審判講習会などは行われていますが、技術や指導について交流する機会があればいいなぁと思います。

懇親会にも参加

大会後に行われた懇親会にも参加させていただきました。京都平安ロータリークラブ会員さんのお話を聞ける有難い機会でもあります。

今回初めてフロアバレーボールを見た会員の方と同じ席になり、「初めは(ゴールボールやブラインドサッカーのように)ボールの中に鈴が入っているものと思っていたし、前日準備のコートを見て低いネットの下にボールを転がすと聞いて…??となっていた」「聞いたり思っていた以上に、ものすごい迫力だった」「特にヘラクレス(ライトセンター球技クラブの町田さんのこと笑)をはじめとして(アイシェードをしている)前衛プレイヤーの力が勝敗に大きく影響していると思った」「視覚障がい者も晴眼者もみんな一緒にプレイできるのが魅力」「もっとフロアバレーボールが広く認知されればいいのに」と絶賛していただきました。

そうなんですよ!事前に言葉で説明してもあまりわかってもらえないのですが、実際に試合を見てもらうと「面白い!」と言ってもらえるんです。

フロアバレーボールがパラリンピックや国体の種目になればもっと認知度も上がると思うのですが…

ただ視覚障がいの方も晴眼者もみんなで一体になって楽しめるのがフロアバレーボールの魅力なのと、日本独自のスポーツなのが障がい者スポーツとして広がっていくのにネックになってしまう部分があるのでしょうか…。

認知度向上については、協会をはじめ、世間に広く認知してもらうためのPR活動や、関東圏のように盲学校を卒業した学生がフロアバレーボールを続けていく場を各地で用意することなど、どうすればフロアバレーボールが広がるかなどなどいろいろ考えさせられました。

微力ながらフロアバレーボールの試合動画を記事で紹介したりと認知度アップに向けて、このnoteでもちょっと取り組んでみます笑。

盲学校で働いている方ともお話しました。「メガネさんはなんで晴眼者なのに、(アイシェードを着けて見えない)前衛をやっているんですか?」なんて質問から熱いトークになったりもしました。

平安ロータリークラブさんから「ヘラクレス」と呼ばれていたライトセンター球技クラブの町田さんともお話しさせていただきました。

(画像はTOKYOパラスポーツより)

ブロックアウト率を下げる方法を尋ねると「そんなの力ぬきゃぁいいじゃんか」とのことでした。…いや、こっちは力抜けないから困ってるんですけどね笑。なんにせよ精進します。

来年の第10回大会に期待

来年は第10回の記念大会になります。懇親会でも「来年は第10回だし、全国からもっとチームを読んで2日間のトーナメント戦のように盛大に盛り上げたいね」という声がたくさんありました。

各地からチームが集まり、盛り上がる京都平安ロータリー杯…期待が高まります。来年が楽しみです。

まとめ

第9回京都平安ロータリークラブ杯フロアバレーボール大会についての体験記事でした。

懇親会の件でも言及しましたが、今後はちょっとずつフロアバレーボールについても情報発信していこうかなと思います。

もちろん次の大会に向けて精進していきます。



表紙の画像は記者撮影の大会の横断幕です。