CDCがコロナ感染症の推奨隔離期間短縮について

昨日は3/3ひな祭りでした。
かこつけて、久しぶりにワインを1本飲んでみたら、
眠気に襲われて爆睡してしまいました。
おなかの具合も今一つで、
アルコールアレルギーかなあと思われます。
昔はストロングゼロ3本はいけたんですけどねー。

今回は、だんだん減ってはきていますが、
地味に流行っていたCOVID-19の話題です。
隔離期間の短縮の話題です。

CDC Shortens Recommended COVID Isolation Period
HealthDay. 
Mar 02, 2024

米国疾病予防管理センターが金曜日(2024/3/1)に発表した新しいガイダンスによると、COVID-19陽性と判定されたアメリカ人は、もはや5日間家にいる必要はないとのことである。
その代わりに、CDCは「少なくとも24時間、症状が全体的に改善し、発熱があった場合は解熱剤を使用せずに熱が下がった時点で通常の活動に戻る」ことを推奨している。

はい。
コロナ陽性でも、
症状が改善して、解熱剤なしに解熱したら、
外出(出勤)可能とのことです。

若くて健康な人は、
そもそも検査しなければ、
どうということはないんですけどね。


2021年以来、COVIDの隔離ガイドラインを緩めたのは今回が初めてである。その背景には、他の一般的な呼吸器感染症に対する勧告とより一致させるという考えがある。
「新しい指針は、COVID-19、インフルエンザ、RSVなどの一般的な呼吸器ウイルス性疾患によるリスクに対処するための統一されたアプローチをもたらすものであり、これらは健康への重大な影響や病院や医療従事者への負担を引き起こす可能性がある」とCDCは変更を発表した声明の中で述べている。
COVIDに感染した人が "通常の活動 "に戻ったとしても、他の人への感染を防ぐために、その後5日間は予防措置をとる必要がある。
これらの予防策には、「衛生習慣を強化すること、よくフィットしたマスクを着用すること、他人から距離を置くこと、および/または(COVID-19を含む)呼吸器系ウイルスの検査を受けること」が含まれる、と当局は述べている。

もちろん、エチケットとして、
他の人にうつさないように気を付けましょう。
とはいっても、マスクや手洗いくらい?
(どれだけ有効なのか?)

御高齢の方や、健康ではない方とは、
うつさないように距離を置くべきでしょう。


なぜ今変更なのか?
CDC所長のマンディ・コーエン博士によれば、今回の更新は「COVID-19による重症化から身を守るための進歩を反映したもの」だという。しかし、呼吸器系ウイルスによる重症化から自分自身や他の人を守るためには、私たちが知っている常識的な解決策を用いなければならない。
予防接種の最新情報を入手することなど、いくつかの勧告に変更はない。CDCは今週、65歳以上のアメリカ人に対し、免疫を維持するために、この春にCOVIDの予防接種を受けるよう勧告している。
このガイダンスではまた、「咳やくしゃみをするときは覆い、頻繁に手を洗い、よく触れる面を拭くなど、衛生面に気を配ること」、「新鮮な外気を取り入れる、室内の空気を浄化する、屋外に集まるなど、よりきれいな空気を求めること」を推奨している。

高齢者に対するワクチンは推奨継続とのこと。

日本では
「令和6年4月1日以降65歳以上の方及び60歳から64歳で対象となる方(※)には、新型コロナの重症化予防を目的として秋冬に自治体による定期接種が行われ、費用は原則有料となります。」 厚労省Hpより

値段は、最大7000円程度だそうですが、
64歳以下で持病のない人は、任意接種となり、
もっと高くなる見込みです。


COVID-19は、パンデミック時よりもはるかに脅威が少なくなっている。なぜなら、"免疫の普及と予防・治療手段の向上により、重症化する可能性がはるかに低くなっている "からである。
この新しいガイダンスは、いくつかの州が同様の変更を開始した後に出されたもので、CDCはそれらの州では「COVID-19に関連した入院や死亡の増加は見られていない」と指摘している。
COVIDによる入院率の低下は、カリフォルニア州が1月に5日間の隔離勧告を短縮し、24時間熱がなく、症状が軽快するまで自宅待機するよう促した理由のひとつである。オレゴン州でも昨年5月に同様の動きがあった。
ミネソタ大学の感染症専門家であるマイケル・オスターホルム氏は、パンデミックの緊急性が去った今、新しい勧告は理にかなっていると述べた。
公衆衛生は現実的でなければならない。」と彼は最近、ワシントン・ポスト紙に語った。「科学的にはまったく正しくても、誰も耳を貸さないので、何も成し遂げられないこともあるのです」。

「免疫の普及と予防・治療手段の向上」については、
ツッコみたいとこなんですが、他の記事でも書いたので割愛します。

「科学的」とういうのも、少し違和感があります。
だいたい、「海外の論文で発表された」というのが、
根拠にされていることが多いと思うんですが、
STAP細胞やら、
東邦大麻酔科で一人で論文を172本捏造した件もあるように、
論文が決して万能ではないので、
少々懐疑的な視野も必要だと思っています
(やりすぎは良くないんですけど)。

しかし、誰もが新しい指針に満足しているわけではない。
ララ・ジルマナス医師は最近『ポスト』紙にこう語っている。彼女はハーバード大学医学部の臨床教官であり、COVID-19の有害な影響を減らすことに焦点を当てた医療従事者、科学者、擁護者の連合体であるPeople's CDCのメンバーである。
「COVIDはインフルエンザよりも致死率が高く、ロングCOVIDと呼ばれる症状が長引く危険性があるため、公衆衛生当局はCOVIDを他の呼吸器系ウイルスとは異なるものとして扱うべきだ」と彼女は言う。CDCのデータによれば、アメリカ人の7%近くが、疲労、呼吸困難、ブレインフォグ、関節痛などのCOVID症状が長引くと報告している。
医師によれば、感染者が地域社会を守るための最善の方法は、マスクするか、感染している場合は外出を避けることだという。
「COVIDなのかインフルエンザなのかRSVなのかわからないような症状を持つ人を多く見かけますが、咳をして具合が悪そうにしている時は、Target(アメリカのスーパー)にいるべきではないでしょう」と、アイオワ大学の内科教授であるイーライ・ペレンスビッチ博士はPost紙に語った。

ちなみに厚労省の指針は、
5類移行した2023/5/8から変わっておらず、

「隔離期間:発症後(検査陽性後)※5日間経過するまでかつ、
症状軽快から24時間経過するまでの間。」

ですが、

「感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。
政府として一律に求めることはしない事業者において実施の要否を判断。


政府の指針がこれでは、
高齢者施設なんかでは、
従来のままでいくしかないでしょうか。
高齢者を隔離すると、
認知症や、ADLがあっという間に悪化したり、
いいことないんですけどね。


 

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