ストローとPFAS

週初めは本格的に雪がふりました。
幸いすぐ溶けて、交通機関の遅れもあまりないようでした。
それでも、都内では120人が転倒して搬送されたようです。
来週以降は暖かくなるようです。よかった。

本日は少し前にニュースになっていたPFASについて。
東京都多摩地域でも少し騒ぎにもなっていました。

Assessment of poly- and perfluoroalkyl substances (PFAS) in commercially available drinking straws using targeted and suspect screening approaches.
 Food Additives & Contaminants: Part A Volume 40, 2023 - Issue 9

食品産業における食品接触材料(FCM)や再利用可能なプラスチックの多くには、野生生物、人間、環境に有害な可能性があることが知られている合成汚染物質群であるpoly- and perfluoroalkyl substances(PFAS)が含まれている。

PFASって何?
「泡消火剤やフライパンの表面加工などに使われてきた有機フッ素化合物の総称。4700種類以上あるとされ、PFOSやPFOAは人体や環境への残留性が高く、腎臓がんや脂質異常症の発症リスクが上がるとして国内外で規制が進む。血中濃度の指標は日本にはなく、米国では7種類のPFAS合計値で「血液1ミリリットル当たり20ナノグラム」を超えると健康被害の恐れがあるとしている。」 東京新聞 Tokyo web より。

日常で使用する、
いろいろなもののコーティング剤として使われているようです。

もう少しググってみると・・

分解されることなく長期間残存し、人や動物、環境に蓄積していくため、「永遠に残る化学物質」「フォーエバー・ケミカル」とも呼ばれる。
PFASは南極北極の海氷からも見つかっている。PFASは一部のがんや生殖能力の低下、ワクチン反応の低下、高コレステロール、子どもの発育の遅れに関連があるとされていて、世界中に拡散したPFASは人々の健康に害をもたらす。PFASは大気を介して広がり、雨水となって地上に戻ってくる。先進工業国では雨水を(直接)飲むことはあまりないものの、世界中の多くの人々は雨水は飲んでも安全だと思い、多くの飲料水源となっている。
「永遠に残る化学物質」のせいで、世界中の雨水はもはや「飲むのに安全ではない」BUSINESS INSIDERより。


 PFASはFCMから人間が食べる食品に移行する可能性がある。プラスチックの代替品として、商業施設では紙やその他の植物由来の素材が使用されることが多い。これは飲料用ストローにも当てはまり、プラスチック汚染を減らすために、植物由来やその他の環境に優しいと思われるストローの使用が増加している。これらの素材に撥水性を持たせるため、PFASは製造時に添加されるが、汚染された原材料を使用するため、サプライチェーンの初期段階ですでに存在することもある。

スター〇ックスとかでおなじみの紙ストローです。
(注文時に言えばプラスチックストローも貰えるようですけど)

私の場合、
ほぼブラックコーヒーしか飲まないので、
コップに直接口付けてのむからストローあまり使う機会ないかなあ。

本研究では、ベルギーの市場で市販されている5種類の素材(紙、竹、ガラス、ステンレス、プラスチック)から作られた39種類のストローのPFAS濃度を調べた。我々は、幅広いPFASを評価するために、ターゲット・スクリーニングと疑わしいスクリーニングの両方のアプローチを組み合わせた。
 PFASは、ステンレス製のものを除き、ほぼすべての種類のストローに含まれていることがわかった。PFASは、紙や竹のような植物由来の材料でより頻繁に検出された。素材の種類や原産地である大陸の違いによる差異はあまり見られなかった。
 植物由来のストローにPFASが検出されたことは、ストローが必ずしも生分解性ではないこと、またそのようなストローを使用することが、人体や環境へのPFAS暴露につながる可能性があることを示している。

紙ストローは環境に良いわけではなかったようです。
ステンレス製がおすすめとのこと。

ダイソーで、
ステンレス製マイストロー(洗浄ブラシ付き)が売ってるようです。
(そこまでしてストローつかわなくてもいいかな・・・。)





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