リアルの病、不眠の話

 これまではバーチャルの話、リアルの話をしていこう。いろいろと語ることはある。今回は現在患っている病気、経歴を軽く説明し、一番の悩みであった不眠について語りたい。

ADHD(多動、数的処理のWISC結果が他の数値と比べ低い)、双極性障害を患っている。小学生の頃から愛国心が高く、また「丸」を年間購読するミリオタでもあった(最近は月刊軍事研究)。遂には防衛大学校へ入学した。自衛隊幹部は憧れだった。だがADHDの特性でマルチタスク、常に緊張状態の環境に慣れず一年で中退した。

その後、早稲田に合格し、ハードなロジカル系サークル(その道では有名サークル)で四年過ごす。このサークルで幹部もつとめ、活動がなかなかハードで大学の講義をまともに受けることもできなかったがなんとか四年で卒業できた。
ただ、就職鬱になった。いや、正確には就職のタイミングで双極性の鬱の波が出た。興味のある企業しか応募する体力がない。狭き門を数少なく応募、当然受かるはずもない。

その状況を更に悪化させる要因があった、マイスリー大量摂取である。マイスリーとは超短時間型の睡眠薬だ。元々ADHDの特性か生まれつき寝付きが悪かった、大学在学中にコンサータを飲み始め、寝付きが悪化し処方された。睡眠薬はきちんと管理、服薬すればQOLを向上させるのは間違い無い、睡眠薬の危険を過剰に受け止めたり、生理的に受け付けないというのはなにか違うと思う。問題は大量摂取だ。
マイスリーは次第に耐性ができる、最初5mgだったが10mgに増量した。それでも眠れない、ゲームでもしようとPS4を起動、これがダメだった。マイスリーを飲んで起き続けると『多幸感』を生み出す、簡単に言えばラリる。このせいで生活はボロボロ、就職後にまともに出社できる自信はない。自信が無くては就職活動なんて出来る筈がない。結局人暮らしも出来なくなり札幌へと戻ることになった。

精神科に通い、合う薬を探す。鬱だと思っていたが、この頃に双極性障害だという診断を受ける。確かに高校生時代は躁だった、部活を五個も兼任し、生徒会では学校祭実行委員長も務めた。防衛大学校なんて無茶な選択をしたのも躁が原因だったのだ。
札幌に戻っても体はボロボロでなかなかに大変だった、家族の手伝いがなければ通院は不可能。最近では落ち着いているが、三年ほど辛い時期を過ごす。

隠れてODも続けていた。すっと寝られないというのは大変なストレスである。私にまどろみという幸福な時間はない、寝られないことへの不安、恐怖に怯える時間を過ごし薬が効いてくるのを待つ。薬が効き始めるまで興奮してはならないからスマホで時間を潰すなんてこともできない、ひたすら辛い時間を過ごす。

ただ、最近になってOD癖はなくなった。理由は二つ、先ず今度ODをしたら実家から追い出されるという警告をうけた。これは結構効いている。自宅は過ごしやすい、一人暮らしも難しいだろう、だから実家というサンクチュアリを失う訳にはいかない。

二つ目の理由はサプリ、自助努力による状況の改善だ。サプリはいろんな種類を飲んでいる、朝起きた時のトリプトファン、ビタミン、ミネラル類、キューピーコーワゴールド。寝る前にはグリシン、GABA、メラトニン、ルテイン。一番効いているサプリは輸入代行で手に入れているメラトニンだと思う、ただ高い。

また自助努力というのも意外と効果があって自分自身驚いている。

フクロウの鳴き声を流しながらリラックタイムを作った。一つめはゴルフボールを使った足つぼマッサージだ。ゴルフボールに体重をのせて踏み、かかとから足先に向けて転がす。結構イタいが気持ちいい。そして手を使い足の指をもみこむ、一本一本丁寧に。そして氷嚢で額を一分間冷やしたり、口をパクパクさせて迷走神経を刺激する。参考にした本はこちら。
「慢性不眠が薬に頼らず(楽)治る最強療法 (医師推奨! 聞くだけで眠くなるCD付録)」

この本、眠りを誘う小技が列挙されていて悪くない、今でもマイスリー、サイレースを飲んでいるから薬には頼っている。だが、薬が効くまでの時間をリラックスしたものに変えられたのは大きな変化だ。それまでは不安、緊張、恐怖感に苛まれていたのだから大きな進歩。眠剤が本当に効かないという人もいる、そういう人には助言できない。だが薬は効くんだけどちょっと弱い、眠るまでの恐怖感に襲われているという人は一度試してはいかがだろうか。

ここで一つお願い。睡眠を改善させるためのサプリ代がかさんでいる、一月二万かかる、月の小遣いは四万でかなり辛い。お金の余裕がある方は投げ銭で応援してくださると嬉しい。

さて、こんな所で話は切り上げよう。ではまた、ごきげんよう。

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