「彼女作ったら自分の時間なくなるじゃん?」

僕は今年で27歳になり地元の友人との飲み会になると、彼女や結婚、または子供の話をすることが必然的に多くなってきた。

Facebookの投稿も結婚の報告と子供の成長記録を見るためのものに変わってきている。26歳〜28歳で結婚の波が一気に来るとは聞いていたが、まさかこれほど多いとは思わなかった。

地元の仲の良い友達4人と半年ぶりくらいに会ったときに、結婚間近の人が多いという事実を知り、なんだか差をつけられた気持になった。そのときに、

「おまえは結婚とか大丈夫なの?」

と聞かれる瞬間が多いのだけれど、僕は必ず、

「今は自分のやりたいこともあるし、自分の時間がなくなるのが嫌だから」

という回答をするようにしている。強がりではなく、本心で言っている。記事を書く仕事も本業も楽しく、それなりに毎日充実しているのだけれど、この前のお酒の席で友人に言われた一言がグサリと刺さった。

「いつまでその言い訳続けるつもりなの?」

一気に酔いが冷めて、鉛を飲んだように心にずしりと来るものがあった。

今まで意識していなかったけれど、僕は「自分の時間」というものを言い訳にしてきたのかもしれないと気が付かされた。都合の良い言葉なのである。頑張っていると自分に言い聞かせてきたのかもしれない。
僕は本業の他に記事を書く仕事を定期的にもらえるようになり、忙しいと自分の限界を決めつけていただけなのだ。

彼女を作り、本業をこなしながら、自分のやりたいことをやっている人はおそらく世の中には大勢いる。それを僕は知らないフリをして、「人生において今は自分の時間が大切」と言い訳してきたに過ぎない。だって、ちゃんと自分の人生を振り変えればムダにしている時間なんて山ほどあるのだから。

「パートナーがいると重しになる」という傲慢な考えがどこかにあったのだろう。「彼女がいる状態」というのを経験もせずに、凝り固まっていた自分自身の考え方に非常に嫌気がさす。少しずつ心構えを変えないといけない。

だからと言って、急に「いますぐ彼女が作れるか?」と言ったらそれは不可能な話だ。コンビニ感覚で作れるのであれば、お金を払ってでも願いたい。

それと同時に結婚というものに憧れはあるが、今のところはしたくないというのが本音である(これも言い訳と捉えられてしまう可能性があるが)。しかし、27歳という年齢を鑑みると当然焦りもでてくる。同年代が「子どもが〜」と話しているときに、「この間メイド喫茶行ったら〜」と話しているときの虚しさは尋常じゃないものがある。

そう考えると20代後半からは何を言っても言い訳にしかならないのかもしれないとも思った。生活が充実してようが、仕事が忙しかろうが関係なく、指摘される対象になりうる存在なのかもしれない。

もしそうであれば、一つの逃げ道として「成功」するしかない。何が成功の基準かはわからないが、とにかく努力して進むしかないのかもしれない。

「成功すればきっと彼女もできるし、いずれは結婚もできるはずだ!!」

…という話を飲み会の場でしたら、上手くやっている友人たちに鼻で笑われた。「彼女作れるやつは、今だろうが先だろうが関係ないから(笑)」と一蹴された。

これについてはぐうの音もでない。だって彼らはきちっと結果を出しているのだから。

とりあえず地元の友達の年収を上回るように努力したいと思った。それくらいしか報われるすべがない。悲しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?