死ぬほど眠い私はこのまま気がくるって死ぬのではないか、
そんな考えが頭をよぎった。

ただそれよりも私の頭の中にこびりついてはがれないのは
お金のことだった…。

お金がない。
そんなこと、無縁の生活を送ってきた。
振り返ればここ数年、コンビニで物の値段を見たことがない。
食べ物に関しては一切見ない。そうと決めていた。
何よりもそんな風に毎日が送れる自分が誇らしかった。
ほしいものはそう思った瞬間に買っていたし、ZOZOTOWN、SHINEは
なぜか、月1度は買わなきゃ。そんな意識にとらわれていた。

先月、私はニート生活を満喫していた。

働かないの、マジ最高★
旅行も行くし、とにかく予定を詰めて詰めて詰めまくった。
おいしいものはいくらでも食べたいし、お酒は浴びるほど飲みたい。
ほしくなったものは転職祝いという名目で買いまくった。

正直、最高だった。
毎日ノーストレスで生きれる幸せ。今日は何しようか、から始まる朝。

そうして、気づいたら、先月のカード請求29万円。

果たして何人家族なのか。

浪費だけが、今回の問題ではない。
11月に退社した会社。有休消化分も入ると思っていた。
甘かった。給料なんと¥2,952だった。

意味が

全く

わからない。

なめているとしか思えない。
しかし、これはすべて把握していなかった私の責任なのだ。

そして、今の会社で働き始めたのは11/16から。

給料が入るのは12月末。
もっと言えば、1か月分の給料がフルで手に入るのは、

1月末。

本来であれば、社会人4年目であれば当たり前にある、
「貯金残高」というものに頼り、生き延びていくのだが、
1か月で28万も使うほどのお金の使い方小5並みの私があるのは
ほんの少しだけ。

なお、11月分のカード明細も順調に17万円。

詰んだ。

完全に詰んだ。

大変なことになっていると気づいた昨日から、
私の中で何かが目覚めた。

目覚めたというか、目が覚めた。

このままじゃ、終わる。

昨日の夜、とりあえず、明細を振り返り、
ほぼすべての支払いを3回払いへ変更。
そして使用頻度の低いサブスクを泣く泣く解約。
（さよならディズニープラス…）

今月入る給料の手取りが一体どのぐらいなのかも
把握できぬまま、お風呂場で裸で20分考えた。

「明日からマジで1日一食にしよ・・しかも500円以内。。」
「誕生日にもらいまくったスタバチケットフル活用しよ・・・」
「てか貯金ていつになったらできるんだ」
「もう今年度はほしいものひとつも買えないな・・・」

年を重ねるにつれて当たり前に身につくと思った「自己管理」。
それが私には皆無だった。

ただ、このタイミングでむしろ良かったのかもしれない。
30代になって、この状況にならなくて本当に良かった。

そう私は自分を慰める。

これから私の毎日がすべて変わる。
そして何としてでも私は

生き延びて見せる。