★マーケット投稿★
▼なんで円高になったの？

最近、外貨について聞かれることが多いので、ここに投稿してみます。長くなっちゃったけど、読みやすくしたので、お時間ある時にサラっと呼んでもらえれば嬉しいです！！

◆なぜ円高になったのか。ざっくり、108円→105円になりましたよね。こんなに動くの久々。

◆理由は２つ。
１．アメリカが、利下げしたから。
アメリカの利下げ、なんと10年半ぶり！！ん？10年半前っていつ？？
2008年10月以来です。

はい！これでアッと思った、そこのあなた！
そう、2008年10月って、かの有名な、リーマンショックがあった時期ですよね。
で、10年半ぶりに、この前の7月31日に、FRBが政策金利を0.25%引き下げました。
あ、FRBって何かって？アメリカの日銀みたいなもん。金利を決めてるとこ。

◆8月1日の日経新聞夕刊の一面。
「0.25%、景気悪化に先手  FRB議長　緩和長期化は否定」
という見出し。

まず、「緩和」とは、どういうことか。
緩和＝金融緩和のこと。金融緩和とは、金融を緩和すること。（そのままやん）水道の蛇口をゆるめるイメージ。
逆に、金融引き締めは、水道の蛇口を閉めていくイメージ。
金融緩和をすることによって、たくさんのお金がマーケットに出回り、
経済が活性化する、という仕組み。教科書的には。

さて、金融緩和には、
２つの方法がある。
１．量的緩和
＝お金を発行しまくって、じゃぶじゃぶ流す
２．利下げ
＝政策金利を下げる
＝お金を借りやすくなるand預けても金利低いから、消費や投資に回りやすくなる
事実、リーマンショック後の2008年11月から、アメリカは量的緩和を実施。
QE1とかQE2とか、覚えているかしら？
QE1＝量的緩和第１弾、1兆7250億ドル、
QE2＝第２弾、6000億ドル、
QE3＝第３弾、月400億ドル、
のお金をじゃぶじゃぶ流したの。
緩和政策をしたことによって、アメリカの株上がってってた。
アメリカ経済はイケイケ。
もう緩和せんでええやん。通常に戻せばええやん。

ってことで、FRBは行動を起こしました。
まず１．
2014年10月、量的緩和第３弾を終了。
そして２．
利下げをやめて、ちょっとして、利上げを始めました。
めっちゃ政策金利を下げてたからね。
もとに戻していったの、少しずつ。
この「ちょっとずつ」上げていくっていうのが、手腕の問われるところ。
上げる幅とか、上げるタイミングとか、めっちゃ重要。
景気がイマイチの時にあげたら、すぐに景気悪くなる。

まぁでも、まぁまぁ上手くいい感じで金利を上げていきまして、アメリカ経済はイケイケな状態が続いていたわけです。
どのぐらいイケイケ状態が続いているかと言うと、
今年の7月にイケイケ11年目に突入した。これは、過去最長！！
失業率も3％台後半と、49年ぶりの良い水準！！
めっちゃイケイケやん。
だから、まだまだ金利上げる予定だったんですよ。当初の予定では。

でも、ここで、問題が！
アメリカの大統領、トランプ！！この人、金融政策にめっちゃ口出します。
FRBの議長、押されずになんとか頑張ってるけど。
今回利下げした原因は、「海外経済の動向とインフレ圧力の停滞」と、FRBの議長であるパウエルさんは言ってます。

どういうことかって？
アメリカと中国の貿易戦争でアメリカの経済ちょっと怪しくなってきた。
企業投資が鈍化している。あれ？今までイケイケだったのに。先行き不安になってきたぞ。
ということで、「予防的利下げ」に踏み切ったのです。

ちなみに、金利を下げているの、アメリカだけじゃありません。
日本、言わずもがな、低金利真っ最中。
アジアも新興国もです。インド、インドネシア、フィリピン、
マレーシア、韓国…どんどん利下げしています。

みんなね、相対的に自国の通貨の価値が上がりすぎると困るんですよ。
だって、
自国の通貨の価値が上がる
＝製品の値段上がっちゃう
＝輸出企業にダメージ
ですから。

日本でいうと、１円円高になる（円の価値が上がる）とトヨタは400億円損するというのは有名な話。

米ドルも上がっていってた。リーマンショック以降、75円まで下がった米ドルは、125円まで上がったわけですよ。（最近はちょっと落ち着いて108円ぐらいだったけど。）

トランプさん的に、こ・ま・るー！！！
米ドルの価値、これ以上上げんでええわー！って感じ。

そんなこんなで、（無理やりまとめた）FRBは利下げしました。
でもね。
この利下げ、長期化はしませんよってFRBは言ってます。
つまり、
このまま金利を下げ続けはしませんよ、と。

それに対し、トランプさんは、かなーりご不満の様子。
「…毎度だがパウエルは失望させてくれるな。」とツイッターで投稿。
また、今回FRBは、0.25%下げたのですが、それに対しトランプさんは
「例えば1％ぐらい利下げされ、もうちょい量的緩和（さっきの１ね、お金じゃぶじゃぶ政策）すれば、アメリカの経済はロケットのように上昇する可能性がある」と、投稿。
なかなかだねぇ。

色々書きましたが、実は、今回のアメリカの利下げ、マーケットではある程度予測されていました。
マーケットって面白くてね、どんなに悪いニュースでも、事前に予測されていると、株も為替もそんなに影響を受けないの。
じゃぁ、なんで株価下がったの？円高になったの？
それはもう１つの理由があります。
長くなったので、次回に。
長くなりすぎたー！！！こんなに長いの、読んでもらえるかな…

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