なんで出生数が減ったの?
10月7日の日経新聞朝刊1面!
▼出生数90万人割れへ
ツイッターで話題の出生数。
出生数少ない!
出産や子育て環境の整備を!
という声が多いのですが、
ここでのポイントは2つあるのです。
1.出生数
2.出生率
2.の出生率については、
ここ数年
実はそこまで悪化はしていない。
じゃぁ、なぜ
こんなに出生数が減っているのか。
そもそも、出産期の女性が減っているのです。
それぐらいかって?
こんな感じ。
(内閣府HPより)
日本人女性
40歳代:907万人
30歳代:696万人(23%少ない)
20歳代:57万人(36%少ない)
団塊ジュニアの方々の出産期が
終わりつつあるんですよね。
団塊ジュニアは、
1971年~74年生まれの世代。
2019年にはすべて45歳以上になるのです。
出生数の統計を始めたのは1899年。
それ以降、最も多かったのはいつでしょう?
答えは、戦後!
1947年~49年。
なんと、年間260万人台が3年間も続きました。
今は100万人きってるのにね。
すごい数だよね。
これが、第1次ベビーブームです。
「団塊の世代」と呼ばれている世代です。
で、この世代が出産期になり、
そこで生まれた世代が、第2次ベビーブーム。
1971年~74年です。
「団塊ジュニア」と呼ばれている世代。
第1次、第2次ときたら、
第3次もって思うよね?
…第3次はきませんでした。
団塊ジュニア世代から晩婚・晩産の傾向に
あったからです。
でも逆に言うと、
第3次はなかったものの、
第2次ベビーブームの世代が
それぞれ時期をずらしつつ
産んだおかげで、
2015年までは
出生数100万人台をキープ。
でも、もうその世代の出産期は
終わりつつある。
第2次ベビーブームの世代が、
2019年には全員45歳以上になる。
ここで、もう一度。
40歳代:907万人
30歳代:696万人(23%少ない)
20歳代:578万人(36%少ない)
お分かりでしょうか?
これから出生数を維持するためには、、
ぶっちゃけ1人の女性が4人とかの子どもを産まないと
いけない。
でも、そんなの非現実的。
結婚して子どもを生みたいを考える人の
希望がかなった場合の値は、1.8
そして実際の出生率は1.42
少子化を食い止めるのは、
もはや不可能だと私は思います。
日本の政府は、
かなり楽観的な見積もりでの
人口増を描いて、
それで年金対策を行ってきたのですが、
そろそろ現実に向き合う時。
楽観的な見積もりではなく、
抜本的な改革が必要。
という風に、
少子高齢化の問題は、
年金問題に直結するのですが、
それはまた別の記事にて。
ありがとうございます!サポートとても嬉しいです。いただいたサポートで、娘に絵本を買っています。