優しい世の中になったと思った一日

雨が降ったり止んだり、花冷えの日々。
近所の桜も満開にはなっているけれど、シートを広げてお花見というわけにもいきそうもない。

もう治ったから行かなくてもいいかな、と思いつつ、地元駅の皮膚科に行く途中。
その病院のある、ファッションビルにはなぜか沢山の若者達が溜まっていた。

たぶん、ついさっきまで中学生だったような幼い子達。
スニーカーは、おしゃれ用じゃなくて部活で履いていたような白いスニーカーで、目一杯のお洒落。

どこか自信なさげに、2人や3人のかたまりで行動していた。

これ、昔の私の時代だとすれ違いざまに、ちょっと調子に乗ってるヤンキー(もう死語ですね)まがいが、「ダッセェ!」とか言い捨てそうな場面。

でももう、そんな輩はいない。
多少昔はやんちゃそうだったお兄さんとかはウロウロしているけど、大人しくしてる。

そうだな。私の10代からはもう遠くなった。
時代も変わった。
優しい世の中になったんだな。と、思った。

落とし物を、ゆっくり拾ってその人に渡す人がいる、駅のホーム。
ベビーカーを持った若夫婦も、のびのびしてる。

まだ、感染症騒ぎは終わらないけど、少しずつ人々が緊張からほどけてきて、距離を保ちながらも、優しく礼儀正しい日本人の本来の姿が戻ったような気がした一日でした。

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