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ぼくらの夏休み2022と長野観光の旅行記 with発達障害児兄弟#4

長野旅行でのメインイベントを全力で楽しんだ。次男の空腹ゆえの不機嫌や大雨、戦国時代ならば真田幸村が好きです!という私にとっては訪れた先が聖地でしかなくあちこちにある真田の家紋に目を奪われ、母として至らなかった時間が生まれたこと、普段引きこもりの長男の体力問題など色々あったが、大きな一仕事を成し遂げたような達成感があった。

そして、前日は時間がギリギリな上に疲労感があまりにも強く楽しめなかったホテルの夕食。前日の時点でBARカウンターを発見し、首から何かぶら下げているお客さんがいることは気付いていた。絶対に飲み放題だと確信していた。

イベントの前にうろうろしていた結果、タクシー会社があるのを把握出来ていた。実はイベントでの私物プレゼント企画に見事当たった私たち。雨に濡れるとちょっとよくないと思い、全力でプレゼントを守りながらタクシー会社まで歩いた。

大雨で傘をさすと、私の声が雨音に負けたり傘で遮られたりするので普段の子どもたちと歩くよりもとても気を遣う。次男は私と距離があくと咄嗟に走り出すことも多い。2人のことを気にしながら傘をさして大雨の中を歩くというのは、本当に大変だ。

タクシーなのでもちろんホテルへは無事に着いた。夏休みだということで、運転手の方に宿題は終わった?いつから始業式?等々聞かれたけれど勿論悪意がある訳でもなく、子どもたちは訝しげな表情ではあったが、説明する相手でもないので私が盛大に笑って適当に誤魔化しておいた。夏休み期間のタクシーは、そうか、子連れならこういう話題が無難だよなと学んだ。

空腹を訴え続けた次男。ホテルの夕食が2部制で、今度こそ遅れずに楽しめるようにと遅い時間でお願いしていたため、空き時間が出来てしまった。空腹で入るものではないと分かりつつも、ホテルの部屋ににつくなり豆菓子を大量に食べていたから平気だろうと思い、大好きな温泉を先に行ってきなよと送り出した。のんびり温泉を楽しんでおいでと、母の計らいの皮を被った私の個人的な気持ちもあり2人を送り出した。

私は高級自販機で発泡酒を買った。1人時間の開放感というのは最高のつまみである。

温泉のあとにはホテルのお土産屋さんを見て、長野土産らしいものから、これを長野で買う意味は果たしてあるのかというものまで買った。人のお土産ばかりでいつも終わる私だが、家族用として信州のお味噌を買った。後日談として感想を述べるならばお味噌汁が美味しくてたまらない。

そんなこんなで夕食の開始時間になり、受付の方に飲み放題について尋ね、昨日はその首からぶら下げてるものはどうやって入手したんですか?飲み放題ですよね?それは飲み放題の証ですよね?と何度もお代わりをしていく人を恨めしく、いや、羨ましくじっとり見ていたのだが、やっと私もその証を得ることが出来た。

あれが美味しい、これが美味しいと子どもたちに勧めて場所を説明しつつ、とにかく梅酒ロックを飲み続けた。BARカウンターのスタッフさんに顔を覚えられ、梅酒ロックですか?と確かめられ、本当にお好きなんですね、と言われながらも飽きずに梅酒ロック。

普段noteでは他の方の素敵な写真やイラストを拝借している私だが、今回のものは実際の写真を使用した。グラス交換制かな?と最初にひとつグラスを返したが、その後のグラスを並べてみた写真である。1時間の飲み放題で、食べたいものにも時間を使いながら割とよく飲めた。カウンターの方も2杯同時に渡してくれるなどとても優しい対応をして下さった。

おかわりにいくと(ペースが)早いと言われ、お酒お強いんですねと言われ、何か記録とかおありですかと聞かれた。

残念を通り越して大人として不甲斐ない、大変申し訳ありませんでしたという記憶はあれど、記録などない。ワイン2本飲んで朝起きたら足の親指が折れていたとか、ホテルでお酒を飲みつつ静かに友達と話したくてトイレに鍵をかけて通話したら寝落ちをし、子どもたちがフロントへ電話して私は全く意識のない中での救出劇が行われていたとか…黒歴史しかない。記録なんて誇れるものがあるタイプの酒飲みではない。

子どもたちはというと、とにかくエビを食べていた。子持ちの甘エビと、多分赤エビと思われるエビを1本丸ごと串に刺した塩焼きがあり、気付けば目の前はエビの殻だらけ。元旦那がいたら私よりももっと上手に甘エビの剥き方を指南していただろうな、なんて思い、甲殻類はパパ任せだったから母には難易度が高いわと子どもたちにも言いつつ、何とか剥き方を教えた。エビフライ用ならぱぱっと出来るけれどエビ味噌が云々何か言ってたなぁと回想もした。元旦那というか、亡き旦那については私たち3人にとってタブーなどではなく、真面目な話もすればイジって冗談を言うこともある不思議な立ち位置で存在している。

まぁそんなこんなも含めて旅行記ではあるのかなと思う。ホテルでの夕食、とても楽しかった。あとめちゃくちゃ美味しかった。ただ、これ以上いくら掘り下げてもエビとお酒の話しかない。旅行記にこの内容が必要不可欠かというとそうでは無いが、これもまた家族旅行の思い出の一コマには違いないと思い#4である。

ママ!トイレに行っても鍵は閉めないで!と2人から強く言われたのも。色んな、複雑な思いが胸に刻まれた2日目の夜であった。

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