第15週 日曜日 世界で活躍する女性 ヨシダ ナギ


15人目の世界で活躍する女性は写真家のヨシダナギさんです。

ヨシダ ナギさんは1986年7月6日 お生まれです。

「ヨシダナギ」という名前は本名ではないそうです。





幼少期にテレビ番組でマサイ族を見てアフリカ人に憧れを抱くようになられたそうです。

ヨシダナギさんが10歳のときに両親が千葉県に家を買われて引っ越すと学校で陰湿ないじめに遭うようになり、それが中学に進学してからも続き、中学2年生のときに不登校になり、登校しないまま卒業されたそうです。その後高校にも通っておらず、最終学歴は中卒だそうです。

不登校で家で過ごしている間、お父さんが買ってくれたパソコンでインターネットに繋ぎ掲示板に書き込みをしていたところ出版社の人物とメールでやり取りをするようになられます。

その人物がヨシダナギさんのホームページを作ってくれ、そこに創作した物語を書き始めプロフィール用に写真を送ったところ、それがトップページに大きく載ったそうです。

その写真がネットアイドルランキングで1位になり、芸能事務所から声がかかり、父の後押しもありグラビアアイドルとして活動を始められました。

このとき両親は離婚しており、もし厳格な母親がいたら活動を許して貰えなかっただろうから、両親が離婚したことは結果的に良かったかも知れないと語っておられるそうです。

両親の離婚後「この家を出ないとしんどいな」と思われ、お金を貯め21歳の時に一人暮らしを始められたそうです。

それまで自傷行為や自殺未遂を経験し、両親に20歳まで生きられず自殺してしまうのではないかと心配されていたが、一人暮らしをきっかけに性格が変わり自分を追いつめることがなくなったそうです。

ただ、グラビアアイドルは向いていなかったので引退され、イラストを描いたり写真を撮るようになられました。

お母さんからフィリピンに留学する子供たちのサポートの手伝いを頼まれ、一緒にフィリピンに行ったこともあったそうです。

 初の海外だったフィリピンで撮影した子供たちの写真をブログに載せたところ、褒められたのをきっかけにカメラを片手に東南アジアを回り始められるようになられます。

しかし思ったほどの驚きが得られなかったため、お金を貯めて23歳の時にアフリカに向かわれました。

最初に行ったのはエジプトとエチオピアであったそうです。

2012年に初めて少数民族と同じ格好になって撮影を行なわれました。

3度目のアフリカ渡航の時、カメルーンの山岳地帯に暮らすコマ族との撮影をされました。

コマ族の女性は上半身は裸で、下半身は葉っぱで隠している。このとき、着替えを手伝ってくれた長老の4人の妻たちに反対されながらもパンツも脱いだところ、女性たちは歌いだし、歓喜の舞でヨシダナギさんを歓迎したそうです。さらに長老からも潔い女性として気に入られ、「わしの5番目の妻として迎えたい」とプロポーズされたそうです。

なお、プロポーズは「来世でお願いします」と言って断ったそうです。

2015年、TBSの紀行バラエティ番組『クレイジージャーニー』で「服を脱ぎ民族と同じ姿になる写真家」として紹介されエチオピアのスリ族との撮影の様子が取り上げられ以降、同番組に不定期に取り上げられました。


被写体となる少数民族と同じ格好になるという手法について、どちらかと言えば女性に対するパフォーマンスであり、同じ女性だと男性と違って相手の下心を使って仲良くなることは難しく、文化を褒めても「誰でも言える」と返される。そこで差別化を図る為に、態度で示すのが一番効果的で、彼女たちの文化に敬意を示すためにも同じ格好になると述べておられます。


2016年3月、スリ族を被写体にした初の写真集『SURI COLLECTION』を発表

されます。



また、日経BP紙にて「次代を作る100人」に選出されます。

2017年5月、紀行本『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』と写真集『SURI COLLECTION』で、第48回講談社出版文化賞の写真賞を受賞されます。





また同年にはカルチャー誌「PEN」が主催する「PEN クリエイター・アワード2017」にフォトグラファーとして選出されています。


2018年3月にはエッセイ「ヨシダナギの拾われる力」、4月にはベスト作品集「HEROES」を発表、アフリカのみならずアマゾンなど世界各地で少数民族撮影を行なっている。


2018年5月に新宿の紀伊国家書店本店にて期間限定で入口の新刊書コーナーでDVDの写真コラージュ上映と写真展と関連本の販売も含む「ヨシダナギ展」が行われたそうです。


そしてヨシダナギさんの最も新しい写真集はドラァグクイーンを撮影された

写真集です。

ニューヨークとパリのドラァグクイーンを撮影されています。



めぐめぐがすごいと思うヨシダナギさんのこと

1様々な偶然から写真を撮ることになり、その道で素晴らしいキャリアを積まれていること。

2被写体への方々のヨシダナギさんの気持ちが伝わる、彼らを尊敬の眼差しで見ておられるのが伝わってくる写真を撮っておられること。

3いつも新しいチャレンジを続けておられること。

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