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世界で活躍する女性 仲邑 菫

はじめに

今週の世界で活躍される女性は 囲碁棋士の仲邑菫さんです。


お生まれ


仲邑菫さんは2009年(平成21年)3月2日、東京都でお生まれになりました。

お父さんで師匠の仲邑信也氏は9段でいらっしゃり、お祖父さんもアマチュア高段者でいらっしゃるそうです。



またお母さんも元囲碁インストラクターで妹である叔母は辰己茜さんも囲碁女流棋士でいらっしゃいます。



囲碁棋士になられるまで


このように囲碁エリート家族にお生まれになった菫さんは

3歳で囲碁を覚え、3歳7か月でアマ囲碁大会に初出場されます。

そして5歳の時に、関西アマ女流囲碁名人戦Bクラスで優勝し、6歳時には、未就学児の大会である第4回渡辺和代キッズカップで優勝されました。


その後2015年(平成27年)4月、お父さんの仕事の都合で大阪に住むことになり、大阪市内の小学校に通学しつつ、女流アマ大会、少年少女全国大会に出場するなどして経験を積まれます。

2017年(平成29年)4月から12月まで8歳で関西棋院の院生となるも、実力に伸び悩み、そのために、お母さんと週末に韓国と日本を往復する形で韓国で囲碁を学ばれます。

2018年(平成30年)1月に一家で韓国のソウル市に引っ越されてm囲碁短期留学の形で同年4月、9歳で韓鐘振(朝鮮語版)囲碁道場に通い韓国棋院の研究生になられます。

2018年7月には、パンダネットが開催するネット碁のアマチュア女流棋戦「パンダネットレディース囲碁トーナメント」で9歳にして優勝されます。

その後、日本棋院のプロ棋士新採用制度である「英才特別採用推薦棋士」の導入に伴い、石井邦生九段・三村智保九段のプロ棋士採用者の推薦を受けて同年12月本制度の規定による張栩九段と試験対局を行われます。

その後、本制度の規定の審査員の多くのトップ棋士の審査を受けて2019年(平成31年)1月5日(この日は日本棋院が「囲碁の日」と制定しているそうです。)にプロ棋士入りが発表されました。

その後、井山裕太九段との記念対局、その他崔精九段・黒嘉嘉七段・曺薫鉉九段との記念対局などを経て敗れたものの国内外から多くの実力の称賛を受けられました。

プロ入り試験の対局をした張栩九段は「9歳でこれだけ打てるとは衝撃的だった。」と語られたそうです。
また記念対局をした井山裕太九段は「自分の方が途中までハッキリ苦しい展開だった。」と述べておられます。

2019年(平成31年)1月12日に大阪市此花区の此花警察署において一日署長を務めておられます。
また2019年3月26日に行われた新入段者免状授与式は、通例は午前に始まりその後立食による懇親会になるが、菫さんのために午後1時から繰り下げて始まり、懇親会無しに早めに切り上げる異例の進行となったそうです。

またその年大阪府警の特殊詐欺防止のお年寄り向け呼びかけポスターのモデルに採用されています。

正式のプロ入りは2019年(平成31年)4月1日付けであるそうです。


囲碁棋士としてのご活躍


2019年4月22日、同期である大森らん初段とプロデビュー戦を行い敗れられます。この試合で日本におけるプロ公式戦デビューの最年少記録を樹立されます。

このプロデビュー戦である第29期竜星戦予選において、従来の大部屋の複数人での対局ではなく、記録係を置いて囲碁将棋チャンネルなどのテレビ生中継で特別対局室を作る形での異例のプロデビュー対局となったそうです。

その際には、海外メディアを含め約40社100人の報道陣も対局室に入り込んだそうです。

同年4月28日、日本棋院関西本部で行われた非公式戦の第2回若竹杯1回戦では種村小百合二段に勝利され、2回戦では同門の村松大樹六段に一時は優勢となるものの敗れておられます。


2019年5月21日、中国の北京にて開催された第4回夢百合杯世界囲碁オープン統合予選で国際棋戦デビューされ、王晨星五段に敗れておられます。

その際、他の対局会場とは別にインターネット中継された特別対局室が用意されたそうです。

そして、聶衛平九段は今回の棋戦に臨んだ菫さんの実力を称賛されています。

そして同年10月10日主催者推薦枠により特別に当大会の本戦に出場されましたが、李軒豪七段に1回戦で敗れておられます。

7月8日に日本棋院関西総本部で行われた、自身公式戦2戦目となる第23期ドコモ杯女流棋聖戦予選Bでは田中智恵子四段に勝利してプロ公式戦最年少勝利(10歳4か月)を記録されます。

また、8月5日、公式戦3戦目となる同棋戦予選Aでも金賢貞四段に勝利し、本戦に進出されます。

この試合で女流5棋戦(2019年現在)における、最年少での本戦進出(10歳5か月)とプロ入りからの本戦進出最短記録(4か月4日)も樹立されます。

対男性棋士の初対局は9月16日に行われた第59期十段戦予選Cの対古田直義四段で、ここでも勝利されます。そしてその後も順調に白星を重ねた。

特に男性棋士に成績が良く、12月12日の第59期十段戦予選Bで小松大樹三段に敗れるまでは対男性棋士で負けなしの7連勝を記録されています。

また、11月26日には「英才枠」の名に恥じない活躍をされたとして、日本囲碁ジャーナリストクラブ賞を受賞されています。

2019年の通算成績は17勝7敗で、同期入段の13人の中では最多勝利・最高勝率であったそうです。

仲邑さんはこの成績について「今年は思ったよりも勝てた」「来年はもっと強くなりたい」などと語られました。

2020年1月、関西総本部より日本棋院東京本院に移籍。3月に小学校を卒業後、強豪の多い東京に転居されました。

2021年3月15日、昇進条件の通算30勝目(女流棋戦を除く)を挙げ、史上最年少(12歳0か月)の二段昇段を決められています。


仲邑菫さんが目指す棋士は 井山裕太九段・朴廷桓九段、尊敬する棋士は井山裕太九段・藤沢里菜四段・謝依旻六段と述べられています。

また好きな食べ物は焼き肉・キムチチゲ。好きな教科は体育だそうです。

韓国の囲碁修業のなかで韓国語も話せられるようになられていて、

3歳から囲碁を学んで以来、毎日7 - 9時間を囲碁の勉強に費やされているそうです。

また先日アジア各国で活躍される30歳未満のアーティストや起業家を対象にしたフォーブスの「30アンダー30アジア」に選出されています。

ますます更なる世界での活躍が期待されていることの証だと思います。



めぐめぐがすごいと思う仲邑菫さんのこと

1囲碁エリートのご家庭に生まれ、その才能と努力でスター街道を歩まれていること。

2そして体育が好きというまさに文武両道の道を歩まれていること

3たくさんの環境の変化にすぐ対応され、その結果をきちんと出されていること。

これからの世界で活躍する女性を担う女性の一人だと思います。大阪市の広告に使われているのも素敵ですが、これからもっと他の広告に出られてもいいなあと思いました。その日はきっと遠くないと思います。



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