妊娠後期の話

こんにちは。前回の投稿からすっかり時間が経ってしまいました。私は今月5日に長男を出産したのですが、あっという間に8月も後半に入ってしまっています。光陰矢の如しとはこのことです。

妊娠後期に入ってからというもの、全く記録を残せずじまいだったので、簡単に振り返ってみたいと思います。

1. T-Dap接種:妊婦検診8ヶ月目のこと。アメリカの妊婦は必須で受けないといけない、T-Dapというワクチンを注射しました。乳児の百日咳感染を予防するために受けるそうです。本来であればアメリカ駐在前に接種しないといけない予防注射でもあります。人生の節目ごとに、今までありとあらゆる注射を避けてきた私ですが、この注射は打たないといけないということで、子供の頃以来久しぶりに注射を打ちました。接種後、すぐに腕が重くなり手が上がらなくなるほど痛くなりました。3日経っても痛みが治まらず、夜中に眠れなくなるほどだったので不安になりましたが、4日目には痛みが引いてきました。注射に耐性がないので、同じ注射はもう受けたくないと思いました。

2. 超音波検査:妊娠中期に行った超音波検査にて、胎児の腎臓が拡張していることが判明しました。そのため、32週目に再度フォローアップの検査がありました。

このフォローアップの際に腎臓のスクリーニングの他、胎児の体重を測定してくれました。アメリカの検診は日本とは違い、胎児の体重を測ってくれません。体重を測定してくれたのはとてもラッキーだと思いました。この時点でお腹の中の子供は平均よりも少し大きく育っているということがわかりました。また、腎臓はまだ拡張している傾向があり、引き続き経過観察が必要ということがわかりました。不安に思いましたが、先生から「産まれてしまえば徐々に症状が収まるだろう」という診断がありました。今できることは特にないので産まれるまで大人しく待つしかないと思いました。

3. 逆子問題:9ヶ月目の妊婦健診にて、お腹の子供が逆子になっていることが判明しました。この頃は確かに膀胱のあたりがキックされている気がしていたんですよ…。先生からは、「2週間後の検診までに逆子が治っていなかったら帝王切開にするよ」と言われました。帝王切開は出来れば避けたいと思ったので、この日からストレッチやヨガ(もどき)を毎夜行うようにしました。そして2週間後の検診では無事に逆子が直り、経膣分娩を行うことが決定しました。9ヶ月目の時点ではお腹の子供も激しく動き回っていたのでしょうね。

4. 両親学級:私の行っていた病院では出産前両親学級の種類が豊富にありました。私が受けたのは、以下の4つのクラスです。

授乳クラス(Breastfeeding)

小児・新生児育児クラス(Introduction to Pediatrics/Newborn Care)

自然な方法で分娩するため痛みと向き合うクラス(Coping with Labor the Natural Way)

出産準備クラス(Childbirth Preparation)

これらがすべて無料で受講できます。ただ、どれも人気が高く、2−3ヶ月前に予約しないと受けられないよと言われていました。確かに直前に日程を変更しようとしたら、既に変更できなくなっていました。また、それぞれのクラスは男性の受講率も非常に高かったです。授乳クラスは私だけ受ければいいかな、と思っていたのですが、ほとんどがカップルで受講していました。午後6時からスタートするクラスにも遅れずに参加しているあたり、出産においての男性の意識の高さが伺えました。

5. B群レンサ球菌(GBS)の検査:35週目に血液検査を行い、B群レンサ球菌のスクリーニングを行いました。私は陽性反応が出たのでびっくりしたのですが、女性の3人に1人は保菌者だそうなのでそこまで神経質にならなくても良さそうです。保菌者の場合、分娩時にペニシリンの点滴を受けなければなりません。(手首から注射の針を入れる形です。)私は子供の頃ペニシリンのアレルギーがあったので受けることができず、代用の薬を用意してもらうことになりました。ただし、このことがかなり厄介で、分娩日当日に先生と何度もペニシリンアレルギーの説明をすることになり、とても大変な思いをしました。

他にもマイナートラブル(睡眠障害、むくみ、便秘、ふくらはぎの痛み等)ありましたが、1日〜1週間程度で収まるものばかりでした。