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アメリカで出産した話 出産レポ(2)

出産レポの続きです。

内診を受けた翌日も、その翌日も出産の兆候はありませんでした。毎日肉料理を旦那さんに作ってもらい、たまに散歩して、惰眠を貪る生活をしていました。(今考えると幸せかも…)

ちなみに旦那さんは2ヶ月の育児休暇を取得しました。既に出産予定日を超過していたということもあり、出産前から少し早めに休暇を取得始めていました。ちなみにアメリカのIT企業は福利厚生の一環として育児休暇を取得しやすいようです。大手企業では大体2−3ヶ月取得できることを謳い文句にしているところが多い気がします。またエグゼクティブが育児休暇を積極的に取得することにより、部下も休暇を取りやすい環境が整っているようです。

そんなこんなで出産日を超過し、時間だけが過ぎていく日々を過ごしました。不安が募り、毎日どうやったら陣痛が来るのか、ネットで検索していました。

そんなとき、どなたかのブログで陣痛につながる体操があることを知りました。壁に手をつきながら相撲のシコを踏むような姿勢になり、壁を雑巾がけするつもりで何回かスクワットをします。これを何回も繰り返してみました。すると陣痛のような痛みがジワジワとくるようになりました。

夜中、ソファに横になりながらゲームをしているとなんだか定期的にお腹が痛くなります。生理痛のような痛みで、我慢できない痛みではないのでしばらく耐えていました。ただ痛みは一向に消えず、なんとなく気になるように。

その後お風呂に入ったものの、痛みは定期的にやってきます。温かいお風呂に浸かっても痛みが治まらないので、これが陣痛だということにようやく気が付きました。

そしてお布団に入っても痛みは引き続きやってきます。少しでも眠りたいと思いましたが痛くて痛くて眠れず。1時過ぎにトイレに行ったところ、トイレットペーパーに鮮血が付いていました。そこで「この痛みは陣痛なんだ」と再確認。ソファで横になり陣痛の間隔を測ると、約10分間隔で陣痛が来ていることがわかります。

病院では「5分間隔になったら連絡ください」と言われたので、しばらくソファで悶絶としていました。7−8分間隔になったところで寝ている旦那さんを起こします。旦那さんと一緒に病院に電話をしたところ、「陣痛が5分を切ったら連絡ください」と言われてしまいます。まだこの痛みと向き合わないといけないのか、とガッカリしてしまいます。

それから旦那さんは長期戦に備え再び寝てしまったので、私一人で2時間ほど陣痛の痛みに耐えました。もう何回波が来たのだろう…陣痛は5分間隔になるまで徐々に痛みが増してきます。(アッチェレランドがかかったクレッシェンドというべきか…)

5分を切ったところでどうしても耐えられなくなったのでもう一度旦那さんを起こし病院へ電話。病院からは来てもいいとGOサインが出たのですが、「もし5分以上間隔が開くようであれば、もう一度家に帰ってもらいます。」とまで言われてしまいました。(泣)

病院まではUBERアシストを使って向かいます。UBERアシストとは、UBERから認定されたベテランのドライバー達が、乗客のお手伝いをしてくれるサービスのことで、主に車椅子の乗客の手伝いなどを想定しているようです。私達は陣痛時にどうやって病院へ行こうか、旦那さんと日頃からシミュレーションを重ねていました。陣痛が来たときは、UBER Xよりも安心して利用できるUBERアシストを利用しようということで決めていました。実際に利用してみると、呼び寄せた時間帯が5時過ぎということもあり、車が配車されるまでに20分ほどかかったのですが、料金はUBER Xよりも何故か安かったです。乗車中はドライバーが大変親切で、私の体調に気をつかってくれたり、でこぼこした道路を避けてゆっくり走行してくれるなどの気配りがありました。車内もきれいで快適に過ごせたので満足度は高かったです。

病院に到着したのは5時30分過ぎ。夜間救急外来からチェックインして入院の手続きを済ませます。

長くなったので、次回へ続きます。