【サムライ鍼灸師】

朝仁ビーチのすぐ近く、潮風を感じれる場所にある奄美新郷堂にお邪魔してきました。お話を伺っていると「侍」の一文字が浮かんできました。

奄美大島に移住して開業されたという、奄美新郷堂院長で鍼灸師の新郷悟司 (しんごうさとし)さんは穏やかに笑いながらも瞳の奥に侍の様に人の奥にある本質を見透かされるような厳しさを感じました。この理由が話を聴き進めるうちにだんだんと理解できるようになっていくのです。

鍼灸院の入り口には南国を象徴する植物が植えてあり、扉をあけると木の匂いが立ち込める院内・・人も自然界の一部「気」の巡りが人を生かしてくれている。「病は気から」とおっしゃる新郷先生の侍スピリットが院内の隅々まで行き渡っている感じが伝わりこちらも思わず背筋が伸びました。

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ご出身は佐賀県、そして今の穏やかな笑顔からは想像もつかない、幼少期の闘病生活。20代の歯科技工士時代は毎日深夜まで仕事をし、食事も毎日コンビニの揚げ物、極度のストレスでからだはボロボロだったそうです。そんな状況が続いた結果、25歳の或る日、突然謎の病気に見舞われます。全身から湿疹、そして膿が溢れ出すという症状。病院ではステロイド治療しかないと言われ独学で自分の体を治すことを決意。食事・漢方薬・代替医療・水に至るまで自分の身体で試すことで人体の奥深さを学ぶことが面白くなってきたと言います。

【新しい世界へ】

そんなことがきっかけで歯科技工士の仕事から思い切って東洋医学に転職を決意!そして決めたのは針一本で様々な病状に対応できる鍼灸の道。学校に入ったのは27歳の時。3年間学校に通い国家資格を取りさいたま市浦和区の師匠の元で7年間の修行生活に入ることに。

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今の時代に「師匠と弟子」という存在は若い人には馴染みがないかもしれないけれど、その関係性は師匠が「カラスは白い!」といえば「はい!白いです」という世界。逆らうなどもってのほか・・そんな過酷な環境で7年3ヶ月もの修行をし、その後独立。(写真は師匠との最後の晩餐 ブログより)

【開業にあたり考えたこと】

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独立するにあたり、新郷先生が考えたことは

1)都会より田舎に暮らす

2)自分のこころと家族の調和を大事にする

3)お金に縛られず「生き方」のスタンスを大事にする

この3つなのだそう。つまり、仕事と生き方がイコールになっていないと人はいくら稼いでも幸せにはなれないと言うことを身を以て体験された新郷先生ならではの理念。そして針治療というのは患部のみを診るのではなくツボと経絡を使って「気の流れ」を整える治療なのだそうです。

【人生が変わる?新郷堂の針治療】


新郷先生が診るのはその人の全体です。先生曰く「からだを治していくことは自分らしい生き方を見つけていただくことなのです。針を通して、私を通してそのサポートをさせていただく。その結果、その方の人生が変わることも多いのです。
最初に奥様がお見えになり、お子さんを連れて来てくださり、旦那さん、双方のご両親とお客様の輪が広がるそうです。まさしく、「大切な人に伝えたい!」と思わせる治療なのですね?


詳しくは新郷堂サイトにて http://shingo-do.com/

【新郷堂の前の朝仁ビーチでアーシング】画像4

最後に・・新郷先生のご著書出版のお知らせです。早ければ11月ごろには先生のご著書が発売になります。今までの想いがたっぷり詰まった素敵な内容になると思います。事前予約されたい方は新郷堂にご確認くださいね。


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