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一歳からの「子ども自治」は可能なのか?

子どもは残酷だ!などと言われます。
なぜなら、平気で本音を言うからです。

「あそぼう!」
「嫌だ!」
「なんで嫌なの?」

「嫌いだから!」

こんな野蛮な子ども社会に
イエナプランでは、「子ども自治」を勧める。
そんな事が可能なのか?

結論から言うと
「可能なのです!」

順番なんか守らないし、自分より小さいからと言っても、決して譲らないし、手加減しない。

幼稚園で「今日も先生に叱られた!」と言ってた子

Y君は身体が大きくて、力も強い。そして、頭もいい!
あまみのもりのほいくえんでは1番年長さんだから、当然リーダー的ポジションに居る。

彼は以前通っていた幼稚園では、毎日の様に「今日も怒られた」と言って帰ってくる日々だったらしい。

それがとても気になったご両親は、卒業まで残り半年だった幼稚園から、あまみのもりのほいくえんに転入する事を選ばれました。

最初はとても張り切って、お友達とも仲良く遊んだり、自分よりも下の子の面倒を甲斐甲斐しく見てくれたり、「頑張ってくれてました」

朝のサークル対話でも、クラスボックスにはY君への「ありがとう」の言葉がたくさん入っていました。
ところが2週間ぐらい経ったある日

少し疲れたから

と、Y君はお休みしたのです。

試行錯誤!一歳からのイエナプラン

日本初となる一歳児からのイエナプラン保育!グループリーダー達も試行錯誤の日々です。

Y君が疲れてお休みしたのはなぜでしょう?
彼は「頑張って良い子になろうとしていた」のかもしれません。

我慢していたのかも?
その日から少しずつ、自分の感情を出す様になったのです。

子どもは残酷なまでにありのままで生きる

あそぼ!
嫌だ!
なんで?
嫌いだから
………

おもちゃの取り合いで喧嘩したり
通せんぼしたりする子を押し除けたり
罵倒したり

それからしばらくは

男の子ばかりの
あまみのもりのほいくえんは
カオスな日々。

大人が介入してみたら

仕方なく、グループリーダーが介入する事に。

「そんな事言ったら悲しくなるよ」
「優しくしてあげた方がいいよ」
「今どんな気持ちかな?」

もちろんイエナ式なので、一方的に叱ったりはしない。

その結果どうなったか?

言いつけや告げ口が始まった

そうなのです!
大人に言いつけに来る。
大人に介入してもらおうとする様になったのです。

これは、まずい!

子ども自治に任そう!

イエナ式にした目的はなんだったのか?リーダー間でいつも確認している「目的はなんですか?」

喧嘩しても
泣いてても

大人は一切介入しない!
子ども自治に任せてみる

なぜなら、イエナ式保育園の目的は
「子ども達を人間の大人に育てる事」なのです。

自分の頭で考える人間に育てる

すると、どうなったか?

喧嘩していたのに
次の瞬間笑い合ってる!

でも、次の瞬間また喧嘩してる(笑)

こうして、子ども達は、子ども同士の距離感の取り方や自分自身との付き合い方を学んでいるのです。

まだまだ試行錯誤の日々ですが、一つだけわかった事があります。
それは、

子ども達は凄い力を持っている

という事。

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