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ないもの探しよりあるもの生かし

今朝のclubhouseでアドラー心理学「勇気の伝道師」岩井俊憲さんがお話ししていたのが「ないもの探しよりあるもの生かし」という言葉。今新しく立ち上げようとしているプロジェクトに近い概念だったのでブログに書くことにしました。(3000文字チャレンジは終了!これもないもの探しだったことに気づく(笑))

なぜ人は自分にないものを欲しがるのか?

お釈迦様曰く、それは煩悩つまり「欲」なのだそう。欲しがる心は苦しみのもとになるのに、人は自分にないものを求めて苦悩するのです。では何故人は自分にないものを欲しがってしまうのか?それは自分以外の他者と比べるところから始まる。日本の学校教育はどうしても他者と比べてしまうシステム。もちろん成長のためにそれはとっても大事なこと。だけどその前に必要なのが「自分との関係作り」なのです。そこを確立できないまま、他者との関わりに入れられることで「ないもの探し」が学校の教室の中で始まるのかもしれません。

イエナプラン「自分との関係を確立する」

最近出会った、オランダの「イエナプラン」が素晴らしい!オランダのこども達は世界一幸福度が高いと言われていて、オランダには220校のイエナスクールがあるのだそう。(オランダは義務教育も校区とか関係なく好きな学校を選べるのだそうしかも無償!)

https://education-career.jp/magazine/data-report/2019/about-jena-plan/
より引用

イエナプラン20の原則がすごい!


人間について(1-5個)
どんな人も、世界にたった一人しかいない人です。つまり、どの子どももどの大人も一人一人がほかの人や物によっては取り換えることのできない、かけがえのない価値を持っています。


どの人も自分らしく成長していく権利を持っています。自分らしく成長する、というのは、次のようなことを前提にしています。つまり、誰からも影響を受けずに独立していること、自分自身で自分の頭を使ってものごとについて判断する気持ちを持てること、創造的な態度、人と人との関係について正しいものを求めようとする姿勢です。自分らしく成長して行く権利は、人種や国籍、性別、(同性愛であるとか異性愛であるなどの)その人が持っている性的な傾向、生れついた社会的な背景、宗教や信条、または、何らかの障害を持っているかどうかなどによって絶対に左右されるものであってはなりません。


どの人も自分らしく成長するためには、次のようなものと、その人だけにしかない特別の関係を持っています。つまり、ほかの人々との関係、自然や文化について実際に感じたり触れたりすることのできるものとの関係、また、感じたり触れたりすることはできないけれども現実であると認めるものとの関係です。


どの人も、いつも、その人だけに独特のひとまとまりの人格を持った人間として受け入れられ、できる限りそれに応じて待遇され、話しかけられなければなりません。


どの人も文化の担い手として、また、文化の改革者として受け入れられ、できる限りそれに応じて待遇され、話しかけられなければなりません。
教員が、生徒一人ひとりを平等に扱うこと、また生徒のそういった平等や公平の価値観を養うことを心がけていることがわかります。

社会について(6-10個)
わたしたちはみな、それぞれの人がもっている、かけがえのない価値を尊重しあう社会を作っていかなくてはなりません。


わたしたちはみな、それぞれの人の固有の性質(アイデンティティ)を伸ばすための場や、そのための刺激が与えられるような社会をつくっていかなくてはなりません。


わたしたちはみな、公正と平和と建設性を高めるという立場から、人と人との間の違いやそれぞれの人が成長したり変化したりしていくことを、受け入れる社会をつくっていかなくてはなりません。


わたしたちはみな、地球と世界とを大事にし、また、注意深く守っていく社会を作っていかなくてはなりません。


わたしたちはみな、自然の恵みや文化の恵みを、未来に生きる人たちのために、責任を持って使うような社会を作っていかなくてはなりません。
社会についてでは、人と人が尊重しあえる・能力を高めあえる社会を協働でつくろうという意思を持ち、地球の自然や文化を大事に扱おうという思いが込められています。

学校について(11-20個)
学びの場(学校)とは、そこにかかわっている人たちすべてにとって、独立した、しかも共同して作る組織です。学びの場(学校)は、社会からの影響も受けますが、それと同時に、社会に対しても影響を与えるものです。


学びの場(学校)で働く大人たちは、1から10までの原則を子どもたちの学びの出発点として仕事をします。


学びの場(学校)で教えられる教育の内容は、子どもたちが実際に生きている暮らしの世界と、(知識や感情を通じて得られる)経験の世界とから、そしてまた、<人々>と<社会>の発展にとって大切な手段であると考えられる、私たちの社会が持っている大切な文化の恵みの中から引き出されます。


学びの場(学校)では、教育活動は、教育学的によく考えられた道具を用いて、教育学的によく考えられた環境を用意したうえで行います。


学びの場(学校)では、教育活動は、対話・遊び・仕事(学習)・催しという4つの基本的な活動が、交互にリズミカルにあらわれるという形で行います。


学びの場(学校)では、子どもたちがお互いに学びあったり助け合ったりすることができるように、年齢や発達の程度の違いのある子どもたちを慎重に検討して組み合わせたグループを作ります。


学びの場(学校)では、子どもが一人でやれる遊びや学習と、グループリーダー(担任教員)が指示したり指導したりする学習とがお互いに補いあうように交互に行われます。グループリーダー(担任教員)が指示したり指導したりする学習は、特に、レベルの向上を目的としています。一人でやる学習でも、グループリーダー(担任教員)から指示や指導を受けて行う学習でも、何よりも、子ども自身の学びへの意欲が重要な役割を果たします。


学びの場(学校)では、学習の基本である、経験すること、発見すること、探究することなどとともに、ワールドオリエンテーションという活動が中心的な位置を占めます。


学びの場(学校)では、子どもの行動や成績について評価をする時には、できるだけ、それぞれの子どもの成長の過程がどうであるかという観点から、また、それぞれの子ども自身と話し合いをするという形で行われます。
学びの場(学校)では、何かを変えたりより良いものにしたりする、というのは、常日頃からいつでも続けて行わなければならないことです。そのためには、実際にやってみるということと、それについてよく考えてみることとを、いつも交互に繰り返すという態度を持っていなくてはなりません。
イエナプラン教育の特徴や学習形式に基づいて、学びの場(学校)を提供しています。また、固定観念にとらわれず、改善を目的とした変化を続けることを重視しています。

奄美にイエナプランメソッドの学び舎を作ります。

毎朝6時からのメモ書き会の力を借りて、名前(仮称)が決まりました!その名も「めぐる学び舎ーうみー」これは全国に展開する予定のホームスクールチーム型を想定してその「地の利」を生かした山とか空とか島とか風自然界のネーミングを入れてもらうため。奄美は学び舎の目の前が海なのでーうみー(生み出す意味もある)と名づけました。

無から有を生み出す力

私の好きなゼロイチは何もないところから形を作っていくこと。ウェルズダイナミクスでは私は「ダイナモ」まさに!って感じですが、そのコツを今朝の岩井さんの言葉で再認識!それは、「言葉とイメージと行動」なのだそう。岩井さんの凄さは言葉をものすごくシンプルに使っているところ。くどくど説明せず、端的に言語化できる力がすごいです。

ということでしばらく迷走して書けなかったブログも再開。でも気づけば3000文字超えている(イエナプラン20の原則の文字数が半分を占めてるけど)自分との関係作りがイエナプラン最初のステージなのだとか?人と比べる前に自分との関係性を深めることですね

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