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20年後の奇跡

20年の時を経て
モデルで女優の川原亜矢子さん
彼女は、ずっと特別な存在だった。

亜矢子さんが表紙の1998年のドマーニ7月号
カリフォルニアワイン特集の記事の中に
ナパバレーの日本人醸造家として
後に主人となる男性が載っていた。

当時ナパ近郊に住んでいた私は、
日本から家族が来るという事で、
日本人のいるワイナリーを選び
彼と出逢う。

彼女が表紙のドマーニが縁を運び
私に結婚をもたらしてくれた。
20年間、本がどんなに入れ替わっても
その雑誌は我が家の本棚にひっそりと
存在していた。

そして今年の2月、当時勤務していた
ミッドタウンビルの郵便局で偶然、
川原さんに出逢う。

思わずお声かけをし、20年前のエピソードを話す。

彼女は、とても丁寧に話しを聞いて下さり
「素敵なお話しをありがとうございます、又どこかでお会い出来ますように」と優しい笑顔で両手を差し伸べて握手をして下さった。

そして2018年11月9日、本当に再会する事が出来た。

彼女が出演されている舞台「あいあい傘」の公演後、
ほんの数分話しただけの私を楽屋に呼んで下さったからだ。

1998年7月号のドマーニにサインを頂いた。
なんだか20年の月日に息を吹き込まれた気がした。

容姿が美しい人はたくさんいる。
しかし容姿だけでなくお人柄も兼ねた人はなかなかいない。
彼女は、まさに両方を兼ね備えた稀有な人だ。

20年前、彼女が表紙でなければ買っていなかったかもしれないドマーニ。
今は、その表紙が本当に彼女で良かったと思う。

人との出逢いは、縁だという。
人生は、たまにこうして大きなプレゼントをもたらす。

この出逢いに感謝しそして自らも人に優しく
心配りが出来る人でありたいと願う。


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