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太陽が坂道を昇る頃

岩橋玄樹くんは時に、憂いを帯びた表情をする。前髪にかかって隠れてしまう目に強い意志と少しの弱さを感じ取ってしまう。そう感じるのは私だけかもしれないし、彼にとっては不本意かもしれない。彼の吸い込まれそうな目の奥に入り込みたいし、決してそうはさせまいとする彼の視線に釘付けになる。彼の佇まいに心が揺れるのと同時に、一瞬の夢と一瞬の恐怖をみる。

彼のアイドルとしての感覚が大好きだ。

私が好きなアイドル像に岩橋くんがピッタリとハマった訳ではなく、彼自身が思い描くアイドル像に私が(勝手に)惹かれた。好きだと自覚してからは、彼はまるで太陽の様に毎日を明るく照らしてくれ、沢山の色を教えてくれた。

とある番組で宮尾俊太郎さんが「客席にいるとその人の命が削れて、キラキラしたものが見える。自分自身を全部かけて、命が削れていって、その破片がキラキラ飛んでいく」と仰っていた。

私はこの言葉を忘れたくないし、きっと忘れない。なぜなら、彼が命がけで放つそのキラキラとした破片に、私は、一生夢を見続けて恋い焦がれ続けるのだから。

今の状況に慣れる訳なんてなくて、今は何を観ても悲しい気持ちが先行してしまう事がほとんどで、ネガティブな事を思いたくないし言いたくないのは本音でもあり嘘でもある。自分の心の中だけに留めておけばそれでいいのだけれど、文字にして表す事で、今の自分の気持ちを自分だけでも認めてあげられる気がする。そんな弱い私を今回だけは許して欲しい。

彼らもファンも、もちろん彼自身も前を向いて進んでいる中で、時折自分だけが置いていかれているような感覚に陥ってしまう。

そんな時、同じ時期に発売された雑誌のインタビューで話していた彼のこの言葉を思い出す。

「大好きなことを続けるのって、本当に難しいじゃないですか。"好き"が"嫌い"に変わってしまいそうな時は、僕、一度全部諦めるんです。それで、また一から作り始める。諦めることは怖くないです。だってそこに近づけるようにまた頑張れるし、一度離れることでまた違った見方ができたりするので」(BARFOUT! 2018年12月号)

それまでは何事にも諦めない気持ちが大切だと、それが正しい気持ちだと思っていた。大好きなものの筈なのに、無性に心が苦しくなってしまう事があり、"好き"であろうと頑張る事で、ふいにポキっと心が折れてしまう時があった。その事がきっかけで"好き"が"嫌い"に変わってしまう時もあった。自分の頑張り不足だとも思うし、私の心が弱かったのだとも思う。

過去も現在も、そして未来も、私が彼を大好きな気持ちとグループが大好きな気持ちに嘘も偽りもない。けれど、ある時SNSで「彼について何か呟かなきゃ」と思ってしまった事があった。呟く為に彼を応援している訳じゃないのに、それを義務の様に感じてしまった自分の気持ちに心底冷めてしまった。

そんなキッカケや岩橋くんの言葉に背中を押され、私は彼とグループに対する気持ちを少し諦めてみようかと思う。『諦めてみよう』このフレーズだけを切り取ったら、マイナスな発言に受け止められても仕方がない。けれど、この気持ちは私にとって決してマイナスの方向ではなく、寧ろプラスの方向への糧である。

乗っているバスから『降りる』のではなく、彼らとファンが乗って進んで向かっている少し先のバス停に、私は自分のペースでゆっくりと歩いて辿り着いてみようと思う。そこに6人の後ろ姿があると信じて。

とは言っても、普段通り少クラを観て感想を言ったり、雑誌を買って夜寝る前に読んだり、『岩橋くんかわいい』と叫んでいたり、SNSで繋がった人たちとの会話を楽しんだりして、何も変わらないヲタク生活を自分なりに楽しんでいると思います。

この気持ちを上手く纏められる(られていないかもしれないが)まで、眉上だった前髪も目の下にかかるくらいまでに伸びてしまった。

ただの自己満で埋め尽くされた文章になってしまったのだけれど、今素直に思う気持ちは、

『King&Princeが大好きだ!』

『岩橋玄樹が大好きだ!』


という気持ちだけです!本当です!


そして、最後になりましたが、

岩橋玄樹くん、22歳のお誕生日おめでとうございました。いつも溢れんばかりの愛と幸せをありがとうございます。しかと受け止めさせていただいております。まだ巡り会えていない沢山の新しい感覚と色に出逢える一年となりますように。何より、6人に沢山の笑顔と幸せ、チャンスが訪れ、温かい愛に包まれた一年となりますように。

King&Princeが進む未来が眩しいくらい明るくキラキラしたものでありますように。彼らが信じた道を一緒に進んでいきたいです。大好きです。愛しています。




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