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強みと強みをコラボレーションする コラボラボ代表取締役横田響子さん

1万人の女性起業家とコラボレーションしながら日本を元気にしたいコラボラボ・横田響子さんにお話しを伺いました。

プロフィール
出身地 : オーストラリア、大阪
活動地域 : 日本
経歴 :1976年オーストラリア生。お茶の水女子大学卒業後、'99年株式会社リクルート入社。6年間人材部門を中心に営業、新規事業および事業企画を経験後退社。2006年株式会社コラボラボ設立。2500社(2019年4月現在)を超える女性社長コミュニティをサポートしながら女性社長を紹介する「女性社長.net」、女性社長300名が集結するイベント「J300」を企画運営。大手企業を中心に新規事業の立ち上げ、販促支援など多数プロジェクト運営。2011年9月APEC WES(女性と経済サミット)にてイノベーターとして表彰。2013年内閣府・男女共同参画局女性のチャレンジ賞受賞。2014年ForbesJapan「未来を創る日本の女性!フォーブスが選ぶ10人」内閣官房「国・行政のあり方に関する懇談会」メンバー、行政改革歳出改革ワーキンググループ委員、男女共同参画重点方針専門調査会委員、総務省第32次地方制度調査会委員 など。NHK「クローズアップ現代」、「朝まで生テレビ!」など各メディアに出演。東京大学・お茶の水女子大学、各自治体での講演実績多数。著書「女性社長が日本を救う!」(マガジンハウス発行)
現在の活動および職業 :株式会社コラボラボ 代表取締役 / お茶の水女子大学 客員准教授 男女共同参画重点方針専門調査会、総務省自治体戦略2040構想研究会、第32次地方制度調査会、財務省財政制度等審議会など男女共同参画、行財政改革から地方自治分野まで多数委員を歴任。
座右の銘 : Let it be

記者:本日はどうぞよろしくお願い致します。

横田響子(以下、横田 敬称略):よろしくお願い致します。

記者:どの様な夢やビジョンをお持ちですか?

横田:ここ10年ぐらいダイバーシティと言われていますが、私の原点はダイバーシティだと思っています。その当時ダイバーシティという言葉を認識していた訳ではないですが、それぞれ人はいろんな好みやその個性を持っていて、強みと強みをかけ合わせて新しいものを生み出す為の繋ぎになりたいというのが私の夢です。

記者:それを具現化するために目標計画を立てていますか?

横田:今の会社を立ち上げて14年になります。大学卒業後6年はリクルートという大組織にいました。その大組織の良さを知っている一方で、変化の意味合いでは出来上がってしまったところでは変化が起きにくいと感じました。
大企業と対極にいる人達と仕事をしてみようっていうのが、この「コラボラボ」の始まりです。
対極にいる人達というのが女性の起業家の方たちだと思っていてます。彼女たちは小規模ながら、ひょっとしたら不安定かもしれないけど自分達のやりたい世界観を全面的に出して活動しています。組織は安定感を求めます、お互いの強みを組み合わせていくのが創業当初の目標でした。現状は女性起業家で個人事業主も含めて2千500人の方たちに女性社長.netにご登録いただいてるんですが、さらに10000人登録いただけたら今よりもっと個性豊かでスペシャリティをもった女性起業家さんたちにも登録してもらいたいと思っています。大きな組織と小さな組織が組む事で、新しいこと生み出しコラボレーションのお手伝いをすることが目標です。

記者:その目標や計画に対して現在どの様な活動指針を持って、どの様な基本活動をしていますか?

横田:現状で会社の主体となっているのは、大きな企業さんからCSRとかも含め新たなプロジェクトを立ち上げた時にご相談を頂いたりしています。
最近ですと保険会社さんからのご依頼があり、突然代表が亡くなったりした方の後継者さんの為のプラットフォームを創りたいと言われました。それに対して、女性起業家たちと一緒にサービスづくりのプロジェクトを立ち上げをしています。
FacebookがSR グローバルの女性起業家を育てたいと各地の企業と一緒に盛り上げたり、企画の立ち上げから仕上げまでをやっていくのがコラボラボの根幹にあります。
その他には、内閣府とイベントをやっているのですがコラボラボは場を作り、女性起業家さん達がその場でプレゼンをして直接繋がれる機会をつくったりする企画をしています。

記者:.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

横田:初めにお伝えしました「ダイバーシティだ!」と思った原点は、4歳までのオーストラリアの生活に影響を受けています。向こうの幼稚園に通ってたのですが、オーストラリアは移民国家なので、色んな人種の子がいました。金髪の子もいるし青い目の子もいるので、当時の先生は「トイレは混むから今日は金髪の子からトイレに行こうね」とか「黒い目の子からトイレ行こうね」とか大雑把な扱いでした。
その事を別に差別だと思いませんが、人の見た目の違いをリアルに肌感覚に意識したのは、日本の幼稚園に戻ってきた時に黒い目で黒い髪の子が沢山だったので4歳の私はとても驚きました!
オーストラリアの幼稚園の教育方針なのかわからないのですが、朝に幼稚園へ行った時に「響子、今日は何して遊ぶの?砂遊びするの?人形で遊ぶの?」と聞かれて選択をするということを当たり前のように求められたのが記憶があります。日本の教育方針とは違うからびっくりしました。子供ながらに、「好きなものや選択するものは違うんだけどな」と今も覚えてるぐらい印象的でした。
記者:それは印象的ですね。他にきっかけはありましたか?
横田:10代からは2つテーマをもっていて、それがダイバーシティと女性の活躍です。私は小6で母親を亡くしていて、早い時期から自分の自立ってところには興味がありました。「横田家に何かあったら私がなんとかする、自分は働き続けたい!」といった思いがすごくありました。なぜかというと、私が中高に通っていた学校は女の子が優秀なのに、私たちのお母さん世代はすごく専業主婦が多かったんです。力を持っている人達が家庭では還元しているのに、社会では還元している場が少ないのを目の当たりにしていて、自分が働き続けたいという想いがあったので、そういう場をもっと増やしたいというのを10代の頃から思っていました。
また、私の通っていた中高は厳しい学校で、例えばファーストフードにいくのもダメでしたが、兄2人の学校は自由でした。「校則って学校で違うのはなぜなんだろう?ルールもいったい何が正しいのか?」当時そんな疑問を兄に投げかけると、真面目な兄には「その場のルールに従うのが当たり前なんだ!」と言われてしまい、私はルールは変えれるものなのだと認識するようになったことも影響していると思います。

記者:その発見や出会いにはどんな発見があったのですか?

横田:実は、10代に影響を与えてくれた人もう一人います。その方は私のピアノの先生であり、私の母親がわりでした。特に兄たちが家を出てからは、週1は晩御飯も一緒にしていただいていました。先生はイタリア帰りの方だったんですが、野菜の切り方などお料理の仕方が私とは違っていて、シチューのじゃがいもを切らないでごろっと中に入ってたりして、イタリア流なのか先生流なのかわからないんですが、同じように海外での生活をされていた事もあり、色んな大人の人から吸収してイメージが変わったり、考えが変わったり、多様性って大事だなと気がついたきっかけでした。
10代の頃は母が居なくて寂しいところはあったけど、心をオープンにして外の世界と触れ合って色々と吸収していくのは絶対プラスになるなーと思っています。

世の中の違いを全て受け入れるのは難しいことだし、特にこの男性社会の中で仕事すると、アウェイな中に身を投じることも多いんですよね。
その社会の中にいるときに思うのが、自分じゃない自分になってもしょうがないというか。シンプルに言うとめっちゃ、頭のいい人たちの中で、バカな発言も厭わずにするということがドキドキするんです。
本当に問題意識のある人は、そこから拾い上げてい生かしていただいていたりするので、組織もちょっとづつオープンになっていることを感じます。外に触れる事によって、自分の今いる世界だけが正しいと言うのは違うと思いますし、客観的に観た上でその先の未来や自分の会社がどうなのかを観ることができます。10年後は価値転換が起きてるかもしれないし、これからの組織や個人もつくっていきたいですね。

記者:違いを超えて生かし合う関係って個人も組織も大切ですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

横田:一言で言うと、アホになれ(自分にも言っています)
賢そうなこと言ってる風でも、まとめると大したことなかったり、
本質を大事にしたほうが意味があるなって。世の中には本当に賢い人もいるけれど、本当に賢い人はごく一部だと私は思っています。

その中でも本質的な人が一番かっこいいと思います。

私は、わかりやすく届けたいというのがあり、仕事をする上で相手との共通認識をとる事は大事なので、わかる人にわかればいいというところからは一歩脱しないと世の中では通用しないですよね。
これからの社会は、AIが担う部分が多くなる流れだと思います。その時に必要なのが、人間らしさだと考えています。バカなことをいっても、AIがまとめてくれるから安心できますし、人間的な感情の喜怒哀楽 嬉しい、悲しい、といったものを単純に楽しみたい。AIも喜怒哀楽を持つようになったりするだろうし、人間と一致しちゃったらどうなるのかわからないなっても思います。喜怒哀楽は人間それぞれが決めて設定できる権利があると思います。

記者:人間しか出来ないことをしていく時代になりますね。本日は素敵なお話しありがとうございました。

横田さんの情報はこちら
↓↓↓
株式会社コラボラボ http://colabolabo.co.jp
女性社長.net  http://joseishacho.net

【編集後記】
今回インタビューを担当しました、森、口野、高橋です。
すごくご自身のことや会社のビジョンを整理されて語られる反面、気さくな部分がインタビュー中も垣間見れてそんな親しみやすさがコラボできる所以なのかなと思いました。




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