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みんなのお母さんになる 沖縄・西表島の民宿なみ荘三代目 新洋子さん

島の生活を楽しみながら人と協力して子育てや島を守り育てている民宿のおかあさんにお話しを伺いました。

プロフィール
出身地 兵庫県神戸市
活動地域 沖縄県 八重山
現在の職業及び活動 25歳の時にふらりと西表島へ。1年で帰るつもりが現地の男性との出会いがあり結婚。移住19年目、夫の家業である民宿を夫婦で引き継いで3年目。
民宿なみ荘三代目&MMOメンバーとしてペットボトルをはじめとする使い捨てプラごみを減らすべく、日々考え少しづつ活動中
座右の名 早よせな死んでまう

記者:本日はよろしくお願い致します。

新 洋子さん(以下 新 敬称略):よろしくお願いします。

記者:新さんはどのような夢やビジョンをお持ちですか?

:「民宿なみ荘」を、島の人も観光の人も隔たりなく、みんなが集まってゆんたくしたりゆっくりしたりする場にしたいです。人が集まればおしゃべり始まって、おしゃべりの中から何か面白い動きが生まれると思っているので。

記者:それを具現化する為にどんな目標や計画を立てていますか?

:今は子供優先の暮らしです。
この島では高校がないので中学生までの15年間しか一緒に暮らせません。子供達が家にいる間は、学校行事など子供が関わる事にはできるだけ参加したくて、これは絶対だと思っています。
3年後にはうちの上の子二人が進学で島を出るのですが、そのタイミングでカフェタイムの営業や不定期の市イベントなど人が集まりやすい環境づくりを始めたいと計画中です。

記者:その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような基本活動をしていますか?

:まずは宿の基本である、掃除・洗濯・朝食づくりなど、毎日の仕事をおろそかにせず丁寧にすることを心掛けています。
それプラスお客さんに島をたっぷり楽しんでいってもらえるようサポートすることも意識しています。
宿を営む上での心構えは、親戚の家に泊まりに来るような感覚で来てもらえればと思っています。心をオープンにしてお客さんとの楽しい出会いを待つ日々です。

記者:そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

:嫁ぎ先の家業でした。義母が民宿を引退し、跡を継ぐように持ちかけられたので夫と共にそれを受けました。当時、3人目の子供が産まれたばかりだった事もあり、祖母や義母の時代からのリピーターさんを受け入れるだけで精一杯で毎日緊張していました。ですが3年目の今になって、リラックスしてお客さんとの会話や時間を楽しめるようになって来ました。
私自身もっと西表島のことを知り、滞在時間の少ないお客さんにも島の魅力をしっかり伝えられるようになりたいと思っています。

また、お店を持っていると発信力があると気がついたので大事な事はどんどん発信していきたいなと思っています。先ずは、2018年から仲間と共に取り組んでいる「マイボトル推進運動MMO」から。宿には世界中から沢山の人がやって来ます。民宿をやるまでの専業主婦から出会いが格段に増え、やりたい事がどんどん増えてきました。

記者:その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

成り行き任せでやっていたら、この出会いがありました。「この出会い」とは、夫、結婚、出産、家業のことです。これらは一生の仕事になりそうだと思っています。
出会いの度に小さな選択はしてきましたが、強く望んでここに来たわけではありません。「ここ」とは西表島のことや宿の主人のことです。
飽き性で何も長続きしなかった私が、西表島で暮らし始めて19年目になります。成り行きで流れに乗って進んできた今、自分が好きになれる仕事に出会い大切な家族や何でも話せる友人にも囲まれた暮らしができていることが嬉しいです。宿という拠点があることを生かし、人を集め、人を繋ぎ、西表島をさらに楽しい島にできれば最高だなと考えています。

記者:大切な家族や友人に囲まれて素晴らしいですね。
最後に読者へのメッセージお願い致します。

:私は今44歳で、色々な事に気づくのがとても遅いです。
「色々な事」とは、例えば宿をやっていると普通の主婦より発信力が上がる、とか使い捨てプラスチックは減らした方がいいとか、死ぬこと以外は実はたいしたことじゃないとか…。沢山ありすぎてここには伝えきれないけど。気付くことが遅くなってしまったことを恥ずかしがらずに、気付いた時点で自分のできることをひとつひとつやっていけばいいと思っています。
周りの人と仲良く、難しく考え過ぎないで、みんなが笑顔で居られる暮らしがいいと心から思っています。

記者:島での生活って観光で行くよりももっとリアルに色んなことがあるかと思いますが、すごく楽しんでいらっしゃる様子が伝わりました。
本日はお話し聞かせて頂きありがとうございました。

新 洋子さんの情報はこちらです
↓↓↓
http://namisou.cocotte.jp/

【編集後記】

インタビューを担当した高橋と森です。
お話の中で、「民宿をやっていて、外に意識が向くようになり世話をやくのが好きで人が好きだからこの仕事向いてる。毎日毎日何度も『いってらっしゃい』と言ってる間にみんなのお母さんになりたいって自然に思った。」といった内容がすごく印象的でした。皆さんに紹介したい民宿ですので、沖縄に行かれる方は是非行ってみてください。










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