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イギリスのブレグジットをケーキにたとえた小話がなるほどそれでもわからない

イギリスではボリス・ジョンソン氏が首相に内定したというニュースが入っていますが、焦点となっているのはブレグジット = イギリスの EU 離脱です。

複雑極まるその議論の流れについて、ケーキにたとえた話がコラムニストによって投稿されていたのがとても面白く、それでも読んでいて意味がわかりませんでしたのでご紹介したいと思います。

EU離脱派:オムレツがほしい
EU残留派:いいだろう。でも卵はない
離脱派:あるとも。そこにある(ケーキを指差す)
残留派:ケーキの中じゃないか
離脱派:だからケーキの中から出してくれ
残留派:その件については1975年に投票してケーキに入れることにしたじゃないか(イギリスのEU加盟の国民投票のこと)
離脱派:ああ、でもそのケーキには飾りのアイシングがついてる。だれも最初にそう言わなかったじゃないか。
残留派:アイシングはいいものだ
離脱派:そして干しブドウまで。私は干しブドウは嫌いだ。干しブドウが入ってるなんて聞いてない。投票はやりなおしだ

(デーヴィッド・キャメロン首相登場)

キャメロン:ふむ

(キャメロン首相が逃走)

離脱派:で、私のオムレツは?
残留派:いっただろう。ケーキの中だって
離脱派:じゃあ、はやく取り出せよ
EU:それはわれわれのケーキだ
ジェレミー・コービン労働党首:そうだ。取り出せ
残留派:どうやって取り出すかなんてわからない。お前らは知っているのか?
離脱派:もちろんだとも。ただとりだして、オムレツをつくればいいんだ
残留派:どうやって!? お前ら、ちゃんと考えてるんだろうな?
離脱派:妨害だ!卵への侮辱に等しいぞ。ケーキに入る前にオムレツは作れたんだから、ケーキに入ったいまからでも作れないこともあるまい
テレサ・メイ首相: いいでしょう、わたしならできます
残留派:どうやって?
テレサ・メイ首相:ケーキから卵をとりのぞく投票がおこなわれましたので、卵はすみやかにケーキから取り出されるのです
残留派:っていうけど…
離脱派:まって、ケーキから卵をとりだせたとして、ケーキはもうもらえないということ? 気に入らないところはあるけど、ケーキがいらないわけではないんだ。
EU:それはわれわれのケーキだ
残留派:でもケーキから卵をとりだしたら、もうケーキはなくなるぞ
離脱派:いや、そんなことはない。ベイクオフ(料理コンテストの番組)でみたんだけど、卵なしでもケーキはつくれる。ただマズいだけだ
残留派:いいだろう。卵をとりだしてみなよ。なにがおきるかみてみよう
離脱派:卵を取り出すのはわれわれの責任ではない。はやくしろよ
残留派:なんで分子レベルでケーキと融合した卵をケーキを台無しにせずに取り出す方法をわれわれが考えないといけないんだ?
離脱派:君たちが選挙で負けたからだ。いいわけなしだ
テレサ・メイ首相:ところで、これについてタイマーをスタートさせたから
残留派:つまりあなたには計画があると?
テレサ・メイ首相:ちょっと待ってて。選挙があるので
残留派:ジェレミー、君はなんとかするつもりはあるのか?
ジェレミー・コービン:うん、いや、もしかしたらね
EU:それはわれわれのケーキだ
離脱派:私たちのオムレツはどこだ。オムレツがほしいと投票で決まったはずだ
残留派:馬鹿げてる。うまくいくはずがない。もう一度投票をすべきだ。あるいはケーキを台無しにせずに卵を取り出す方法がわかるまで、いったんタイマーを止めよう
離脱派・メイ・コービン: 投票はもう終わったんだ!妨害はやめて国民の意思を尊重しろ!エグジット(egg とのシャレ)といったらエグジットなんだ!
残留派:いいよもう、フランスに引っ越す。あっちのほうがケーキはうまいしね
離脱派:駄目だ、EU内の自由移動の権利を剥奪したから

元記事はこちら

コラムニストのGary Bainbridge氏による以下の記事が元になっていて、そこから私訳を試みました。

これで 2018年11月の段階なので、さらに続きがあって、メイ首相がやめて、ボリス・ジョンソン氏が首相内定というのがいま。どうなるのか...。


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