欧米だけでなく、日本でも待ち望まれていたスピルバーグの最新作「レディ・プレイヤー1」をちょうど仕事に休みをもらったタイミングで見に行くことができました。

おそらく多くの人はガンダムから、AKIRA、ドラゴンボール、スター・トレック、宇宙戦争などといったアニメや映画、そしてアタリ時代の数々のゲームなどといった80年代カルチャーがリミックスされた映画として耳にしていると思います。そしてその線でみるのはまったく正しい、心が熱くなる映画でした。

しかしもう一つの補助線として、なんども登場するのが「市民ケーン」への言及です。欧米の批評家筋はあまりこの仕掛が好きではなかったようで、IT・カルチャー系のウェブメディアが賞賛している反面、映画としてはものたりないという意見も散見されます。まあ、わからなくもありません。

私にとっては、この筋の評論が面白かったのはまさに「市民ケーン」の有名な "Rosebud" という言葉に対する解釈として、以下の記事をかつて見ていたからです。以下、ネタバレ無しで話を進めますね。