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ホラー好きがようやく『映画 事故物件 恐い間取り』を観てきたよ

それなりにホラーが好きなヒツジです。

原作が好きで映像化を楽しみにしていた『映画 事故物件 恐い間取り』。
主役がまさかの亀梨くんで、これは大衆的なコメディホラーになるだろうと踏んでいたけど、予想通りでした(笑)

仕事が忙しくて、今更になってようやく観てきたんですが(なんせ公開は8月)、とりあえず若干のネタバレを含む感想を垂れ流したいと思います。

ネタバレを含む、映画を見た感想

展開が早い。あっと言う間に住むことになる。引越しも早い。
でも数軒紹介するなら形なら仕方ない。

亀梨くんが胸からパッド出すシーンにちょっとグッときました。
(推しが尽く女装するので、性癖が若干おかしいです。ご了承ください)

あずさちゃんが視えちゃうシーンは程よく怖くて良きです。
ちゃんとエレベーターが6階に行って、そこからやってくるのとか、ホラー演出としては最高ですね。

赤い女の演出も良かった。ヤツらは電波で飛んでくる。

でも結局何きっかけで出世できたのかよく分からんかった。笑

事故物件専門の不動産屋がいたら、タニシさんは苦労されてない気がする。

あずさちゃん便利。
そして奈緒さんを配役した人を褒めたい。とてもよかった。

密かに登場した原作者・タニシさんにふふっとした。

1〜3軒目は原作ベースでどんなだったか覚えてるので、あーこんな風にアレンジしたんだね、となったけど、4軒目はオリジナル?2の方であったっけ?

最後の展開はもう、声出ない範囲で腹抱えて爆笑してました。
瀬戸くん頑張ったね、うん、熱かったね。

ラストはまぁ、ここは山野ヤマメが事故物件住みます芸人の世界だからね…( ˘ω˘)

問題はその後だね。ドンッ、て。いややぁ。

以上です。
観た人はわかってもらえる。

以下、雑感。

普段から実話怪談をそれなりに読んでおり、リアルなホラーは大衆向けではないという自覚(?)があるので、基本お金のかかる作品(映画という映像化)でそんなリアル嗜好は出来上がらないだろうと分かってました。

実話怪談には序破急の破や急がなければ、起承転結の転や結もない。
そここそが味のある世界だけれど、大衆向けとして見た時に果たしてウケるかと言われれば、肝要な部分のない物語がウケるわけがないのです。

なんだかんだ、ファンタジーでもいいからクライマックスがないと作品の"終わり"を自覚できないし(終わらない地続きの世界として魅せるにはよいのだけれど)、エンターテインメントを作るのに必要で、観た人を『現実に返す』ために必要な儀式だから、仕方ない。

(個人的にここ数年で観たホラー作品で一番だと思う残穢ですら、最後は「編集社の人、可哀想」となるとばっちりを受けるというファンタジーで締め括られる)

ただ、要所要所のホラー演出は中田監督だなぁという味が出ていて、そこは良かったと思います。
(仄暗い水の底からも良かった記憶があるんだけど、配信等でないかなぁ。また観たい)

ホラーって映像にしようと思うと、ざっくり3つに分類されるんですよね。

1つめは、ただただお化けを怖く魅せる。
2つめは、なぜお化けが出るのかを探る。
3つめは、悪いお化けを主人公達が倒す。

個人的には1つめか2つめが好きだけど、大衆向けにしようと思うとだいたい3つめになるんですよね。だってストーリーにならならない。

ジャパニーズホラーでは、『リング』が1〜3の要素全部が入ってて、ラストの無情なところ含めて好きです。
(残穢もそうだね。3つめの要素は少ないけど)

怖い間取りは1と3の要素が強くて、2つめが薄いかなと感じました。
今回はホラー色強めのコメディ、と言えなくもないのかなぁと思います。

基本的にリアルなホラーは、日常のあちこちに密かに空いた穴のようなものなので、解決もしなければ救われもしないのが当たり前です。
だから劇的な、ドラマチックな話はそうそう転がってはいない。
その淡々とした世界観が個人的には好きなので、自分が思い描くホラーが映画になっても、多分興行収入何億にはならないだろう。

とはいえ、ここ最近またホラー映画や怖い話、怪談、そのものがまたエンターテイメントの世界に戻ってきたのは大変喜ばしいので、個人的には「いいぞもっとやれ」という気持ちです。

そういった意味では、『映画 事故物件 怖い間取り』は応援したいなぁと思っております。
(10月から4DX上映するらしいけど、なにをどうするんだろう?気になる)


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