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創作》視線

もし、人の絵が描かれた看板から視線を感じたら、目を合わせないようにするんだよ。

視線を合わせたら最後。
その場から動けなくなるからね。

石化したり、金縛りになるわけじゃない。

入れ替わってしまうんだ。

気付いたら、ずぅっと同じ景色を見ている。
動かせるのは視線のみ。
後ろを振り向くことはおろか、頭上を見上げることすらままならない。

ちなみに、入れ替わった後の人間の方がどうなるのかは、ちょっと分からない。
まだ視線を合わせてくれる誰かに会ったことがないからね。

ただ、入れ替わった後の僕が、看板になった僕に向かって、ニヤリと笑って立ち去ったことだけは覚えてるよ。


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めぇ〜〜♡

Mei.K

創造と想像をくりかえす、黒いヒツジ。

意味不明小説集

自分の意味不明小説や、noteで見かけた不条理だったりホラーだったりする、星新一系の意味不明ショートショート(1頁漫画も)をまとめています。
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