坂口さん

本日2024年2月7日
DDT新宿FACE大会 坂口征夫さんが引退されます。

我闘雲舞所属の身ですが、高梨さんとのご縁があり、赤井さんとのご縁が生まれ、そして坂口さんとのご縁に繋がりました。

坂口さんと試合出来たのは一度だけ
赤井沙希10周年記念京都凱旋大会
KBSホールでのKO-D6人タッグ選手権試合でした

リング上での関わりはそれしか無いものの、
沢山お世話になり、駿河メイを成長させて下さいました。
少しだけ書き留めます。

駿河メイ自身は、”義理” という言葉をプロレスラーになるまで知りませんでした。中学や高校で使わなかったし、時代劇の中にある言葉だという認識。良くも悪くもアルバイト経験が無いので、誰かの元で働く事も知らない。

一方で、プロレスラーになる為上京してくると、”人が人と仕事をしている”現場に直面する。
読者の方からすれば、ハテナが浮かぶ程当たり前の事だと思うのですが
何も知らないメイは驚いたのです。こんな所まで人なのかと。
例えるなら「見えない家事」
料理、洗濯、掃除 これは知ってる。何ならテレビで裏技もよく見る。
でも、買い出し、補充や詰め替え、空気の入れ替え…よく考えると分かるのですが、ボヤっと生活しているとめちゃくちゃになる根本。
それが、仕事でも見えたのです。


ところで、義

プロレスラーになる上で母から教えられた事は
「笑顔と感謝」
プロレスラーになる為に我闘雲舞・さくらさんから教えて頂いた事は
「人と人との繋がり」

後者はとっても難しくって、
中々落とし込めず、自分は子供だなぁと落ち込む事も。
さくらさんは、高梨さんの事を義理に厚い。と仰る。ただ、意識してから義理堅い方を見たのが初めてなので、自主興行なんかを観たりして、人との繋がりが深い方で素敵だなあと、思えた。

そんな高梨さんとのご縁で出会ったのが、赤井さんと坂口さん。

赤井さんに初めてお会いした時は、なんて気さくに人を大切にして下さる方なんだろうと、衝撃を受けました。一緒にお仕事する機会があれば、その度に感銘を受けてました。選手は勿論、スタッフさんやメイクさんとも仲良しで、誠意を持たれている。誰にでも優しく接する事は出来ても、誰にでもその人の事を想った優しさに変換する事は、レベルが高い話。「私、ほんまお節介やからなぁ。」と仰るのですが、メイにはその言葉が眩しくて、見習おうと思う所なのです。

そんな赤井さんが お師匠さん と呼ばれるのが、
坂口さん

初めてご挨拶した時は、緊張かつビクビク。高梨さんや赤井さんと楽しく、想像以上に朗らかにお話しされているのを、お二人の陰から見ておりました。

試合についてお話しさせて頂けるようになってからは、アドバイスを下さるのは勿論、あのシーンが最高だったと笑って下さったり。赤井さんが真剣に意見交換されて、たまにぶつかっているのも印象的でした。(師弟関係って素敵だなと憧れ)
あと、自分達の試合だけじゃ無くて、大会全体の試合を観られてる姿、先輩後輩関係なく良いものは褒めて、伝えるべき事は声に出す姿も印象的でした。


高梨さんで感じた義を赤井さんを通じて知り、
坂口さんを通じて腑に落ちます。
まだ上手く言葉に表せないけれども、
大切にしてくれた人を大切にするだけじゃなくて、輪を拡げて深める人間力があるんだなぁと。きっとそれはDDTさん内だけで無くて、それぞれの周囲でも同じ事。根本を疎かにされない背中を知りました。

こうして頂いた恩を今は貯蓄するばかりですが、
少しずつ恩を送っていければなと思うのです。

赤井さんが引退されてから
リング上で泣かないと決めました
小さな苗木ですが、坂口さんに影響されて強くなろうとしてるレスラーは此処にも居ます。

頑張った試合の後は
Qooのリンゴジュースを下さる坂口さんが好きでした。

プロレスラー最終戦、いってらっしゃいませ。

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