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たなばたの夜。好きなフォークソングを紹介する

7月7日たなばたの夜です。
(書いてる間に過ぎそうだけど..)
織姫さまと彦星さまのお話と、笹にさげる飾りと願い事。

小さいころから馴染んできた、ロマンチックな日ですよね。

折り紙でつくる飾り付けが好きだったなぁ。
貝殻みたいな形のやつとか、あみあみのやつとか。

短冊をみると、なんだか小さいころの気持ちを思い出してノスタルジーな気分になります。

今日は、たなばたとは関係ないのですが(ないんかい)好きな歌を紹介します。「たなばた」という言葉は出てきます。

とても好きな、フォークソングです。
ノスタルジーな情景と日本語がうつくしいです。


高田渡さんというフォークシンガーが歌っていて、最近ではハンバートハンバートというデュオが歌っています。(そこから知りました)

ハンバートハンバートのブラザー軒はApple MusicやAmazonミュージックで聴けるので、是非。。高田渡さんのはYo○Tubeとかで聴けるのかな....


・・・

ブラザー軒

作詞 菅原克己/作曲 高田渡

東一番丁、ブラザー軒。
硝子暖簾がキラキラ波うち
あたりいちめん氷を噛む音。

死んだおやじが入って来る、
死んだ妹を連れて
氷水食べに、
ぼくのわきへ。

色あせたメリンスの着物
おできいっぱいつけた妹
ミルクセーキの音にびっくりしながら

細い脛だして
椅子にずり上がる

外は濃紺色のたなばたの夜。
肥ったおやじは
小さい妹をながめ
満足気に氷を噛み、
ひげを拭く。

妹は匙ですくう
白い氷のかけら。
ぼくも噛む
白い氷のかけら。

ふたりには声がない
ふたりにはぼくが見えない
おやじはひげを拭く
妹は氷をこぼす。

暖簾はキラキラ
風鈴の音
あたりいちめん氷を噛む音

死者ふたり
つれだって帰る、
ぼくの前を
小さい妹が先に立ち
おやじはゆったりと。

東一番丁、ブラザー軒。
たなばたの夜
キラキラ波うつ
硝子暖簾の向うの闇に。

・・・


フォークソングには

寂しい 切ない 愛してる 悲しい 楽しい

みたいな、直接的な(?)言葉を使わずにそれが表現されている歌詞が多いように思います。

私がフォークソングに感じている魅力の一つです。


雨、止みますように。

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