今日は「努力すること」について感じていることを書き出してみる。

たいそう不思議なことに、子どもの頃から「メイちゃんは努力家だよね」と先生や仲間から言われる。今でも言われることがある。
（何事も鈍臭いスタートがテンプレなので、人より伸び率が大きくみえるのはあると思う。）

でも「努力しよう」「努力してる」と思ったことは実はあまりない。ので、これを言われる時いつもなんとも言えぬ顔をしていると思う。
褒め言葉としてありがたく受け取りつつ。
強いてかっこよさげに言うなら（笑）努力しようと思う前に本当に自分が必要と感じたことはやれてるのかも知れない。（かっこよくはない）


昔からよくある論争ではあるけれど「努力すれば夢は叶う」とか「私にも出来たからできる」のような言葉が私はあまり好きではない。自分が正しいと言うつもりも、論争するつもりもない。

本人が本人の心の拠り所としているなら私が否定できるものではないけれど、他人にかけるタイプのこれが最も苦手だ。
タイミングや関係性によっては背中を押す一言であることもわかっているつもりではいるけれど、個人的しっくりこないワードランキングTOP5には入る。（実にテキトーなランキング）

たしかに、成功している人結果を出している人は努力している。大抵の場合、人一倍..人何倍もそれにかける情熱と努力の結果だ。
結果を出したければ、少しでも昨日の自分を超えたければ、やりたいことがあるなら、やるしか無い。これは揺るがない。

（そもそも"成功"の定義もスタートラインも結果を出したいのかどうかも人によって違うのだけれど。とか考え出すと思考があちらこちらへ散らかって、このnoteは書こうと思って何度も断念している。今日は一旦無理やり書く（苦笑））
　

「努力は必ず報われる」と言いながら努力をするタイプの人は報われることを目的として努力しているように見えて、好みの問題だと思うけれど、私は合わない。申し訳ない。たぶん向こう？も私みたいな「ぬるい」のは好かないだろうと思う。


成功者がこれを信条としているところも良く見かけるのだけれども、そういう人には近づかないようにしている。(私は)

こういう人は他人にもこの言葉を安易にかけるし、それは多くの場合「(成功していない人や不運な人は)努力が足りませんよ」という意味を含んでいるようにみえるし、私の経験上、本当にそう思ってる。（大偏見）（申し訳ない）


努力したのはたしかだと思うしすごいと思うし堂々と誇るべきことだけれど、ほかにも環境とか運とか色々ある。
※環境や運のせいにして、できない理由を並べまくる人もまったく好きではないけれど。


「努力が足りませんよ」を言ってはいけないとは思わない。成功者が後進に言えば、鼓舞になることもあると思う。

ただ、こういう言葉はもう受け止める必要のないような人にばかり刺さる。
しかも大抵が大雑把に刺さるだけでさらに首を絞めている場面もよく見かける。


かける対象が自分でも他人でも。


「誰しも頑張れば人並みにはなれる」と思ってる人は多いと思うし、一番を目指すべきだという人も多い。そういう言葉を自分にも他人にもかけてしまいがちな社会の風潮があると子どもの頃から感じている。
もちろん、高みを目指すこと頑張ることは自然で当然のことではあると思う。ナンバーワンよりオンリーワンって言葉も言ってることはわかるけどナンバーワンとオンリーワン比べんなやと思うしな。（口が悪い）


でも普通に考えて、頑張ったからって全員が100m9秒で走れるわけなくない？全員が林檎落ちてきたからって引力発見出来るわけなくない？（？？？）


努力したからって全員"一位"になれるんか？？？？？？
一位って一つしかないし、一位を作るから二位もできるのだが？（？)


とか考えてると、「頑張ったら人並みにはなれる」って思い込むのも正しい努力を遠ざけるなと思う。

努力して得られるのは、自分の自分に対する成果。他人からの評価や他人と比べてどうかってのは本当たまたまの結果だと私は思っている。


努力しないとなれるものにもなれないけれど、一位以外意味ないとか結果出さないと意味ないとか、本当にそうなんだろうか。


そう思って頑張る人を止めるつもりはないんだけれど。

例えば同じくらい音楽が好きで練習熱心だとしても、パッと出来ちゃう人、普通に練習すれば実る人、人一倍練習して実る人、色々いる。最終的に到達出来るレベルも人による。到達したいレベルも人による。レッスンという仕事をしていると人それぞれなのがよくみえる。（最終とはって感じだけど）


これは教える方も教わる方も仲間同士でも他人同士でも、現実として受け止めて心の片隅に置いておけると良いな。


みんなすぐ「努力します」「努力しろ」「努力が足りない」って言うんだけれどさ。

努力することや努力する人を馬鹿にしているわけでは決してない。自分に見切りをつけろとかなにかを掴むのを諦めろと言う話でもない。努力ってそう簡単にできるもんじゃない。