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2021年9月「読んだ!」マンガまとめ

こんにちは。マンガ情報サービス「アル」やカルチャーメディア「Real Sound」などでマンガに関する記事を執筆しているライター・ちゃんめいです。

元々マンガが大好きなのですが、仕事柄マンガを読む量が年々増えていて、出来ることなら全て記事にしたいのですが、現実的になかなか難しいので今月から読んだマンガをnoteでまとめていこうかなと思います。

あらすじ、一言感想をメインにまとめているので、しっかりした or 丁寧なレビューが読みたい方にとっては不向きかもしれませんが、もし良ければ読んでいってください。新たなマンガとの出会いになりますように〜!

ウマ娘 シンデレラグレイ(1〜4巻)

育成ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の新シリーズでありコミカライズ版。アニメでも人気だったオグリキャップが主人公。レースシーンってマンガで大丈夫そ?って思っていたが、そんな心配無用だった。迫力のあるレースシーンを描くために下から煽った感じの描き方してるのかな〜なんて思いながら読んでました。オグリキャップ、カワイイ!

スピナマラダ!(全6巻)

みんな大好き闇鍋ウエスタン『ゴールデンカムイ』の作者・野田サトル先生、いや野田カムイの初連載作。いや、9月って「ヤンジャン」で『ゴールデンカムイ』の全話無料開放やっていたじゃないですか。それで改めて全話読み返してたらポップアップで『スピナマラダ!』をおすすめされて読みました。『ゴールデンカムイ』同様、北の大地が物語の舞台なんだけど、アイスホッケーがテーマのスポーツもの。...完全に主人公の雰囲気とか気質が不死身の杉元。あと絵が凄まじく上手い。

十字架のろくにん(全4巻)

なぜか突然同級生に残虐ないじめを受けて家族まで殺されてしまった少年が、元軍人の祖父のもとで修行を積み復讐をするお話。ミスミソウに近い、なんともいえないしんどさがある。

ネオ・キャット

猫と人間が共存する世界が舞台の人間、いや猫群像劇。作中では猫がホスト、スパイ、社長...として社会進出を果たしているんだけど、猫の愛らしい見た目はもちろん、猫ならではの習性がキャラクターにしっかりと落とし込まれていて妙なリアリティがある。ん猫ちゃん!猫ちゃん!!

美人が婚活してみたら(1〜3巻)

タイトル通り、アラ子先生の美人な友人・タカコが婚活をする話。基本ギャグ要素強めだけど、たまにバッサリ切り込んでいくから心にくる。

彼女ガチャ(1〜5巻)

ガチャポンにランク付けされた人間(彼女)が入っていて、文字通りガチャして出てきた彼女と付き合うお話。ハーレムものかと思いきや、復讐劇もの。1話完結型なのでなんだかんだ気になって永遠に読んでしまう。

戦争めし(1〜2巻)

戦時中の「食事」まつわる思い出や、戦時中に生まれた「食文化」に迫る作品。『はだしのゲン』とセットで学校の図書館に置いて欲しい。

彼に依頼してはいけません(1〜6巻)

人の感受性を強く受け取ることのできる「エンパス」に加えて、不可思議な能力を持つ青年が、探偵として人の闇や謎を解き明かす物語。絵がめっちゃ綺麗。あと、不思議な能力を持っているのに、それだけに頼らずしっかりと謎を解き明かしていくところが良い。

さよならキャンドル

居酒屋「ちから」やペイティさん、ワニダさん。あの東京都北区赤羽の強者たちを超えるエピソードなんてさすがにないだろって舐めてたら、十条とんでもなかった。亜空間過ぎて一緒に飲んでいたお酒(秋味)が霞みました。やはり清野とおる先生の作品は最高。

金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック

優しい王様になるのだ〜!でお馴染みガッシュ。2000年代前半に小学生を過ごした身としてはもう表紙だけで号泣でした。しかも0円で配信って...。雷句誠先生、ありがとうございます!

最果てから徒歩5分(全2巻)

徒歩5分に自殺の名所があるオーベルジュを舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ。死を身近に感じられる不思議な場所で登場人物たちが自分の人生を顧みる様子は心にくるものがある。2巻完結なんだけどもっと読みたかった〜

オカルト研は存在しない!!

あの強者揃いの「ヤングアニマル」が2021年に1番推すと言っているオカルトギャグコメディ。次々と繰り広げられるギャグと下ネタの応酬、予測不能なスピード感溢れる展開...!狂気漂うドライブ感を今すぐ体験してくれ〜

アンタイトル・ブルー

昔は日本画の神童と称されたがスランプに陥ってしまったあかり。日本画家の夢を諦めきれない彼女はとある男性と共謀しゴーストペインターとして活動し始める。アート×サスペンスもの。アートの描写がリアルで芸術家の葛藤にも踏み込んでいてすごく面白い!

僕らの地球の歩き方(1〜2巻)

同性カップルが「2人で世界一周できたら結婚しよう」という誓いの元、時に衝突しながらも世界を旅する話。「世界一周、愛と人生を変える旅」という公式コピーが良すぎる。繊細な絵柄で綴られる2人の旅は愛に溢れていて各国の文化も伝わってきて何もかも素敵。

ふだつきのキョーコちゃん(全7巻)

『からかい上手の高木さん』『それでも歩は寄せてくる』でお馴染み山本崇一朗先生の過去作。実はキョンシーの妹と、そんな妹の正体がバレないようにあえてヤンキーぶってる兄貴(シスコン)が織りなす学園コメディもの。キャラっていうかもう関係性が可愛い、尊い、しんどい。

ロマンチック-山本崇一朗(裏)短編集-

山本崇一朗先生作品への愛が!!!!止まらない!!!というわけで、またもや山本崇一朗先生の作品です。商業誌デビューしたばかりの頃の短編が収録されているんだけどキャラもストーリーも変化球あってすごく面白い。

恋文-山本崇一朗短編集-

山本崇一朗先生作品への愛が!!!!止まらない!!!Part2!!!こちらは、『からかい上手の高木さん』や『ふだつきのキョーコちゃん』の原型となった作品が収録されている。ラブコメのおせち箱や〜〜〜!

漫画家のごはんのおとも語り

総勢60名のマンガ家の先生たちがおすすめする、ごはんのおともを語るグルメマンガ。1ページでいかにその美味しさを表現するのかという絶対に負けられない戦いがそこにある。あぁ、ごはん食べたい。

プレイリスト

顔を隠して歌手活動している女の子の元に、ある日突然アイドルから「コラボしない?」ってDMがくる夢のようなお話。WEBTOONなので、絵が綺麗だし韓ドラっぽいドラマチックさと世相のリアルさがある。絵が綺麗(2度目)

ファッション!!

ファッション業界を舞台に偽りの天才に翻弄されていく様子を描くヒューマンホラー。ファッション業界の裏側に切り込みつつ、映画「パラサイト」のような不気味さがあって面白かった!すごい好きです。

わたしの武器を仕込んだら

『推しが辞めた』でお馴染みオガワサラ先生の新連載。↑アルで記事も書いたので読んでくれると嬉しみです。オガワサラ先生の作品は、現代社会を生きる女性たちのリアルを心情だけではなくファッションやカルチャーの面からも細かく描いている所が魅力。

恋じゃねえから

「モーニング・ツー」11号でスタートした渡辺ペコ先生の新連載。40歳の主婦が自分の過去、後悔と向き合う物語。主人公が自分の周囲を俯瞰的に見ていて、1話目から心にグサグサくるモノローグを連発している。この緩やかなキツさが好き。

ブルーピリオド 11巻

藝大編に突入して、天才、鬼才故の悩みが多くて、話は理解できるんだけど心に刺さるかと言われたら微妙だゾ〜と思っていた中で発売された11巻。佐伯先生、自分の住む街に1人はいて欲しい。そしてこの11巻でいちばん刺さったシーンがこれです。

ムサシノ輪舞曲

隣に住むおねえさんに恋をして10数年…。恋というかもはや愛着を抱く片想い青年と10歳年上の惚れっぽいおねえさん、そこに色気爆発おじさんが参戦し、じれったい大人たちの恋愛模様を描く。"河内遙先生買い"という言葉が私の中にはあるのだが本当に大正解でした。

天狗の台所

『千年万年りんごの子』田中相先生の新連載『天狗の台所』が今日発売のアフタヌーン11号で始動!天狗の末裔の兄弟の日常を描く物語で、2人の間に流れる空気感にとても癒された…。映画「リトル・フォレスト」が好きな人はハマると思う。

つつがない生活

仕事を辞めた夫と在宅勤務の妻、そして義妹との日常を描いた作品。第一回トーチ漫画賞を受賞した『牛乳配達DIARY』の作者の最新作で、描かれているのはなんて事ない日常なのに妙な味わい深さがあって良き。装丁も美しいのでぜひ紙書籍で買ってほしい一冊!

狭い世界のアイデンティティー(全5巻)

マンガ家を題材にしたマンガって色々ありますが、これかれは押切蓮介先生の『狭い世界のアイデンティティー』を激推ししたい。風刺マンガであり、ギャグマンガであり、バトルマンガであり…。最高にクレイジーな作品です。

出禁のモグラ

『鬼灯の冷徹』の作者の最新作で、今回はあの世ではなく現世が物語の舞台。あの世から出禁をくらい現世を彷徨う男があの世に逝くために偶然出会った大学生たちと一緒に奮闘する奇々怪々コメディ。この奇怪な設定と怪しげな雰囲気を醸す唯一無二の絵が本当に好きだ…

花松と5人の女

極道から足を洗い過酷な配送業に身を投じることになった男が繰り広げる、仁義なき配送業界ドラマ。ヤ○ザものコメディな一面もあるが、当日配送や再配達の多さといった近年社会問題にもなっている配送業界の裏側にも切り込んでいてすごく考えさせられる。面白い…。

3月のライオン 16巻

『3月のライオン』待望の最新刊。幸せに満ち溢れた最新刊で、なんだか杞憂かもしれんがこの後が怖い...。そして羽海野チカ先生が描く、登場人物たちが満月の夜空を見上げるシーンが大好きだ…。

水溜りに浮かぶ島(1〜4巻)

9月28日の「イブニング」で最終話を迎えたので改めて読み直した。
『僕だけがいない街』でお馴染みサスペンスホラーの名手・三部けい先生の最新作。ネグレクトを受けている少年・湊と殺人犯・黒松の体が突然入れ替わってしまうという、残酷かつ斬新な設定のお話。たった一人の妹を助けたい少年と新しい人生を歩みたい殺人犯との駆け引きが見どころ。

2021年9月雑記

今月っていうか、先月から『ゴールデンカムイ』無料開放のお陰で、金カム愛が再熱しています。ちょっと時間があれば金カム再読!暇があればネトフリでアニメ金カム!という日々でした。

空前絶後のセクシー上等兵・尾形百之介(↑この人)が好きすぎて、彼の気持ちをもっと知りたくて今年の冬は暫くあんこう鍋食べ続けてみようかなとさえ思っている今日この頃。

あと、今月は『東京卍リベンジャーズ』本誌の展開がとにかくエグかった...!「週刊少年マガジン」は毎週水曜日に発売されるのですが、1週間の中盤にマジで何見せてくれてんの??!って勝手に逆ギレしたり、深夜に涙を流したり、情緒不安定な日々が多かった気がします。ちなみに、そんな私を救ってくれたのは『それでも歩は寄せてくる』でした。

『からかい上手の高木さん』の作者が同時連載しているラブコメで、うるし(右の女の子)は将棋部の部長で将棋はめちゃ強いのに、将棋部の後輩であり将棋初心者の歩(左の男の子)の物理的な攻めに弱くて「詰む」っていう...そんな様子を見てむずキュンするタイプのマンガです。

こちらも「週刊少年マガジン」で連載中なのですが、少年誌のラブコメでエロもラッキースケベも直接的なラブシーンも一才ナシでここまで面白い(ってか悶える)ラブコメって存在するの??!って読むたびに衝撃を受ける。

2022年にアニメ化予定なのですが、Youtubeで公開中の動画(ってか歌)をよく聴いてます。通算100回位は再生した自信ある。

あとは『アンデッドアンラック』本誌も良い意味でやばかったな。単体のキャラクターではなく、アンディ&風子という関係性を推し続けたい...そう思った9月でした。

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