見出し画像

【検証試験】ジェットウォッシャー超音波洗浄装置の適切なインジケータの選択について

ジェットウォッシャーと超音波洗浄を一台で実現する、ジェットウォッシャー超音波洗浄装置。

「どうやって洗浄評価をしたらいいのか?」
「WD用の洗浄インジケータでモニタリングできるのか?」
「超音波洗浄をどうやってモニタリングしたらよいのか?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ジェットウォッシャー超音波洗浄装置の適切なインジケータの選択について、実際の検証結果をもとに解説していきます。


1. ジェットウォッシャー超音波洗浄装置とは

1-1. ジェットウォッシャー+超音波の「W洗浄」

SHARP

ジェットウォッシャー超音波洗浄装置は、WD(ウォッシャー・ディスインフェクター)のような回転アームによるジェットウォッシャーと、超音波洗浄を組み合わせた洗浄装置です。


1-2. 本洗浄工程後に超音波洗浄を実施する

ジェットウォッシャー超音波洗浄装置の一般的な洗浄プログラムは以下の通りです。

本洗浄(ジェットウォッシャー)工程後に、洗浄装置内に水を貯め、超音波洗浄を実施します。超音波洗浄の水位は、高・中・低など、高さを設定できるのが一般的です。


1-3. SHARPのMU-7500シリーズやMIURAのRAシリーズなどがある

いくつかのメーカーが、ジェットウォッシャー超音波洗浄装置を販売しています。代表的なものに、SHARPのMU-7500シリーズや、MIURAのRAシリーズなどがあります。

SHARP MU-7500シリーズ


MIURA RAシリーズ


2. 検証試験の概要

2-1. 検証の目的

今回の試験の目的は「超音波の有無で選択すべきインジケータが異なるのか?」を検証することです。

ジェットウォッシャー超音波洗浄装置では、プログラムによって、超音波が当たる段(バスケット)と当たらない段が存在します。超音波の有無によって総合的な洗浄力は異なるため、選択すべきインジケータも異なるのではないかという仮説のもと、検証を実施しました。


2-2. 検証試験の概要

検証試験の概要は、以下の通りです。


2-3. インジケータの設置場所

超音波の有無によるインジケータの色落ちを比較するために、超音波が当たらない4段目のバスケットと、超音波が当たる2段目のバスケットにインジケータを設置しました。

また、バスケットの内側・外側でジェットウォッシャーや超音波の当たり方は異なります。4段目・2段目ともに、バスケットの内側・外側の2か所にインジケータを設置し、色落ち結果を比較しました。

インジケータの設置場所


3. 試験結果

洗浄終了後のインジケータの色落ちは以下の通りでした。パートに分けて解説していきます。

インジケータの色落ち結果


3-1. 4段目(超音波なし)の色落ち結果

超音波が当たらない4段目のバスケットに設置した、インジケータの色落ち結果です。

4段目(超音波なし)のインジケータの色落ち

青のインジケータは、内側・外側ともに色落ちしています。一方の紫と赤のインジケータは、外側よりも内側の方が比較的色落ちしていることがわかります。これは、内側の方がジェットウォッシャーの水流が当たりやすいためです。

超音波が当たらない段においては、今回の場合、「青」のインジケータでモニタリングするのが適切です。


3-2. 2段目(超音波あり)の色落ち結果

超音波が当たる2段目のバスケットに設置した、インジケータの色落ち結果です。

2段目(超音波あり)のインジケータの色落ち

青のインジケータは、内側・外側ともに色落ちしています。一方の紫と赤のインジケータは、外側よりも内側の方が大きく色落ちしていることがわかります。

これは、内側の方がジェットウォッシャーや超音波が当たりやすいことを示しています。



_____________________
この続きは、SALWAYのWebサイトで公開中!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?