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sterima社(ベルギー)の院外滅菌センターを見学させて頂きました。

2023年10月18日~21日に、ベルギーのブリュッセルでWFHSS(World Federation For Hospital Sterilization Sciences)が開催されました。WFHSSに参加した際、現地のsterima社の院外滅菌センターを見学させて頂きましたので、今回はその様子をお届けします。見学をアレンジ頂いたMMM社の皆様、およびMMM社の日本販売代理店であるエム・エス・シー株式会社の皆様に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。


1. 滅菌センターの概要

今回見学させて頂いたのは、sterima社が運営するSterima Kortrijkです。ブリュッセル市内からバスで1時間半ほどの距離に位置しています。滅菌した医療器材を供給する病院の緊急手術にも対応できるよう、24時間365日稼働しているセンターです。

滅菌センターに到着すると、15分程度でsterima社や滅菌センターに関して説明していただき、その後滅菌センターを見学させて頂きました。広大な滅菌センターは、①搬入口 ②洗浄エリア ③組み立て・包装エリア ④滅菌エリア ⑤保管・ピッキングエリア ⑥搬出エリアの6つのエリアに分かれており、医療器材が再生処理される順番にご案内頂きました。

2. 滅菌センターの見学

2-1. 搬入口

病院で使用された医療器材は、滅菌センターの搬入口に届きます。使用済の医療器材はすべてカートに収納されており、それぞれにバーコードが割り振られています。滅菌センターに収納されたカートはバーコードを読み取られ、どの病院でいつ使用された器材が、いつ滅菌センターに戻ってきたか、すべて記録されます。

2-2. 洗浄エリア

器材は洗浄エリアに運ばれ、まずは用手洗浄や超音波洗浄により前洗浄されます。そして、WD(ウォッシャー・ディスインフェクター)による機械洗浄へと進みます。

この滅菌センターでは、MMM社のWDを採用しています。MMM社のWDは、乾燥性能にとても優れているとのことです。WDがずらっと並んでいる様子は、圧巻でした。洗浄エリアには、器材を運ぶカートを洗浄するカートウォッシャーも。カートをまんべんなく洗浄できるよう、洗浄スプレーが90°首振りをしたり、洗浄中にカート内にドレーンが溜まらないようカート自体を左右に傾ける仕組みがあったりと、とても考えられたウォッシャーシステムでした。

2-3. 組み立て・包装エリア

洗浄された器材は、器材に汚れが残っていないか、壊れていないか等を検査され、組み立て・包装されます。

日本では立ったまま組み立て作業をする病院もありますが、作業者の負担を軽減するために、座って作業されていました。また、それぞれの身長に合うように、テーブルも高さが自由に調整できるようになっています。興味深かったのが、組み立てエリアに洗浄ブラシが置いてあったことです。これは器材を洗浄するためでなく、内腔器材の中に異物がないことを確認するために使用するとのこと。セット組された器材は、包装エリアで丁寧に包装されます。



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