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Apple II ▷ タッチディスプレイ工作記(12)

▷ ちょっと実験|Apple II汎用インタフェース
せっかくApple II汎用インタフェースを工作したので,ちょっと実験をしてみました.といってもArduinoにセンサを繋いでみたというお話しです.

▷ 赤外線リモコン
赤外線リモコンは子どものラジコン工作で使うために購入したもので,「赤外線受信モジュール」といった商品名で販売されているものです.受光部分はPL-IRM0101です.リモコンの制御数はスイッチの数だけ,17です.Arduinoの役割は赤外線受信モジュールから受けたリモコンコード(たとえばこのリコモンの場合,キーの”1”に対しては”0xFFA25D”が定義されている)を任意のコード(そのまま簡単に”1”)に変換してApple IIに引き渡しています.下の動画は動作状況です.Apple IIは受け取ったコードに対するリモコンキーを返すようにプログラムしています.

それだけといえばそれだけ.能動的になにをするかはあまり考えず,何か繋いでみたいとおもしろがって工作しました.

▷ 脈拍の可視化
新型コロナウイルスが流行するようになって,パルスオキシメータの需要が高まり,一時市場が品薄状態に陥りました.そのためかArduinoやM5STACKと心拍センサーモジュールを組み合わせてつくるパルスオキシメータの製作について説明するサイトが多数公開されました.
ぼくはウイルス流行以前にパルスオキシメータのしくみについて関心をもっていました.というのは,ぼくが以前病院にお世話になった際に自分に装着されたセンサをもらってきたからです.そのセンサの写真1に示します.

写真1.心拍・血中酸素濃度

写真中央にある白いテープの中は赤色・赤外LEDと光学センサが指をはさんで対向するように配された構造になっており,心拍・血中酸素濃度をモニタできるようになっています.このセンサは使い捨てで,看護師さんが指先から取り外しているときに「それください!」と麻酔から覚めたばかりの患者が言い出したものですからたいそうびっくりされていました.
このセンサしくみを調べて実験しようと思ったままジャンクボックスにしまい込んでいたのですが,パルスオキシメータ製作にかんする情報を目にするようになり,その工作をする前にまず手軽な心拍センサーモジュールで実験してみようと思ったのです.

心拍センサーモジュールから取得できるデータのうち,心拍の波形を抽出してApple II に引き渡すようにし,そのデータをグラフ化して表示する様子が下の動画です.もう少し波形データの時間分解能を高めて表示できるようにするためにはデータ処理時間を高速化する必要があります.

Arduinoを用いたパルスオキシメータの製作についての説明のうち原理を比較的簡単にまとめているサイトをひとつ以下に引用しました.

上の工作はApple IIはただの表示装置なので,もうすこし踏み込んだ工作をしたいですね.そこで病院でもらってきた心拍・血中酸素濃度センサを使用した工作を計画しています.

▷ 余談
心拍・血中酸素濃度センサを病院でもらってきた話を書きました.こういったセンサやメカ類をみると関心を持ち,ついつい集めたくなっていしますのです.このセンサも麻酔をかける前に「これはあとでもらわなきゃ」と思っていました.

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