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Apple II ▷ ジョイスティック

Apple IIの必需品といえばやはりジョイスティックでしょうか.
ぼくもかつて所有していましたが,いつのまにか紛失してしまいました.
Apple IIをレストアしてみると,当然のことながらゲームを試してみたくなります.さいわい付属のゲームパドルは手元に残っており,ウォズの名作ブロック崩し"Little Brick out"はできました.が,空間を上下左右に自由自在に移動するゲームはどうすればいいのか?たしかにキーボード入力ができる設定もありますが,いかんせん応答がわるい!まさかゲームパドルを両手で操作するなんて・・・試してみましたが,うまくいきません.

写真1.Apple II ゲームパドル 

オークションサイトをみると昔ながらの見覚えのあるジョイスティックが出品されていますが,高額で取引されています.あるいは最近のゲームパッドを接続(しかもBluetoothで!)できる機器類も販売されています.
しかしなんだかなぁ・・・

自分でつくろう!
40年前と発想は同じです.
手始めに可変抵抗値が150KΩの2軸ポテンショメータを探してみましたが,ありません(当然か・・・あれば愛好家のあいだで出回っているはず).ならばジャンクの2軸ポテンショメータの可変抵抗を置換してみるか,という考えが一瞬あたまによぎったですが,これは却下しました.腕力で解決するのではなく,ちょっとは勉強になることをしよう.

Apple IIにはゲームパドルなどを接続できる16ピンソケットがメインボードの右上に配置されています.回路はメインボード上のタイマIC 558とキャパシタ(0.022uF),そしてゲームパドルの中にある可変抵抗値が150KΩ(正確にはメインボード上に100Ωがある)のポテンショメータの組み合わせで発信周波数を変えてカウントする仕組みになっています.この回路もウォズの天才が生み出したものですが,解説はたくさんあるので省略します.

予備調査のなかで,可変抵抗とキャパシタの構成を変更してしまおうというアイデアを紹介しているサイトを見つけました.たとえば,

なるほど.これは現在電子工作で多数出回っているジョイスティックを利用したものです.用いられている可変抵抗値が10KΩですので,この値をもとにキャパシタの容量を計算して,ジョイスティックを工作しようというアイデアです.これを参考に工作したジョイスティックが写真1の上のものです.

写真1.ジョイスティック

さてさきほど「ちょっとは勉強になることをしよう」と書きました.もちろん自分なりに工夫をして工作をしました.写真1下がそのジョイスティックです.これについては次回の記事で紹介することにしましょう.

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